2013年4月6日土曜日


 Living in Peace教育プロジェクトで子どもたちとの交流会を運営するチームに参加している小野と申します。Living in Peaceは、支援先の児童養護施設の子どもたちとの交流会を年10回程度開催しています。今回の記事は、先月催された1年間の交流会の振り返りについて、ご紹介したいと思います。

同じ交流会の前半にはおもちゃ作りセッションを行いました。

 先月の交流会では、年度末ということもあり、1年間の振り返りの意味を込めて、各交流会の写真を集めたスライドショーを上映しました。もちろん、音楽もあったほうがよいので、私は選びに選び、あの名曲「愛のしるし(スピッツバージョン)」を渾身の1曲として選びました。

さあ、いざ上映です。

私:(ポップな曲だし、盛り上がるに違いないぞー)

曲:「♪♪!♪♪!ヤワなハ〜トがしびれ〜る〜♪」

私:(軽快に踊っちゃったりして)

子どもたち:「ふるーい!」

・・・そうなのです、子どもたちにはこの曲は古かったようなのです。LIPメンバーも何故か「何でこの曲?」といった様子。やはり、中学生たちと私の間には年代の違いがあるようです。

 そんなこともあり、やや私は意気消沈したものの、スライドショーは無事に終了。その後しばらく歓談している間に、私のPCに繋いでいたポータブルスピーカーは、子どもの携帯プレーヤーに繋がれて、最近流行っているらしい曲を流しています。そんな中、ふと耳にしたことのある曲だなあと思うと、モンゴル800の「小さな恋のうた」がかかっているではありませんか。「あれ?何で?」とすぐに思いましたが、私と同じく気になったメンバーは、子どもに聞いたそうです。

メンバー:「えっ?この曲知ってるの?」

子ども:「ん?カバーの曲でしょ。」

・・・そうなのです、モンパチのこの名曲も、彼らにとってはカバーの曲なのです。本日2回目の年代間ギャップ。

ただ、考えてみれば、確かに子どもたちの遊び方を見ても、任天堂DSでゲームをしていたり、写真を撮っていたりして、自分の子どもの頃とは、当たり前ですが変化していることに気がつきます。ただ、そのように変わっていることがある一方で、変わらないこともあるのだな、と1年間の交流会を通して感じたこともあります。

例えば、子どもたちと一緒に電車に乗っていたときのこと。中学生の男の子たちは、時間を持て余すと、つり革にぶら下がったり、あるいは、つり革に掴まらないままで、どちらが長くじっと動かないで立っていられるかを競ったり、私も子どもの頃にしていたことを変わらず見せてくれたりします。きっと、遊びの基本的なところは変わらないのでしょう。

そして、変わらないことを感じさせたエピソードがもう一つ。とある駅のホームでのことです。子どもたちは電車を待つ間、ホームのイスに座っていたのですが、彼らの前をおじいさんが通ったとき、子どもたちはそのおじいさんに席を譲っていました。これも私が子どもの頃、いえ、おそらくそのもっと前から変わらないことなのだろうと思います。
 
このような素敵な振る舞いは、ずっと変わらず子どもに受け継がれていくものなのかもしれません。いい曲がカバーされていくのと同様に。







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