2013年4月28日日曜日


こんにちは。Living in Peace(以下LIP)で副理事長を務めております木下です。

LIPには2つのプロジェクトがあり、それぞれで雰囲気、メンバーの性格も異なることは前回までに書きました。それではLIPがどうやって1つのNPOとして組織されているのかを今回はお話しします。


パートタイムNPOの(意外な)組織図


LIPは2つのプロジェクト毎にフロント、人事、広報、IT、経理、法務チームなどに分かれていて、パートタイムNPOではあるものの、比較的組織化されています(と思っています…)。

イメージとしては1つのホールディングスの下に2つの会社がある形式。それぞれ事業内容は異なり、フロントはほとんど交わらない。但し決算報告などはLIPという一つの団体として提出するので、経理チームなどは連結して作業します。広報やITも分かれてはいるものの随時連携。最近は有難いことに取材の依頼も多く、広報チームは共同で動くケースもしばしばあります。

人材の専門性不足をカバーする協力体制


但しこれがある程度の規模の企業なら専門知識を持った担当者が業務を行うのですが、如何せんパートタイムNPOである我々にはスキル不足という問題は伴います。例えば経理チームにおいて、一方のプロジェクトには会計士がいるが、もう一方にいないなど、人材バランスに偏りが生じることも多く、そのような場合高いスキルを保有している方に依存してしまい個人のリソースを割きすぎることもあります。そうなるとプロジェクト間で揉め出す原因にもなり、頭を悩ます場面もあります。

・・・といっても非営利団体である私たちが「専門知識を持った人を雇用する」という選択肢が無い以上、今いるメンバーで協力して適宜betterな解決策を見出すしかありません。何人かに負荷が大きくかかることもあるのですが、今まで大きな問題なく乗り切っているのには本当にメンバーに感謝です。

ちなみに現在どのようなスキルを持っている人を希望しているかというのは、こちらのメンバー募集ページをご覧下さい。

(マイクロファイナンスPJ)http://www.living-in-peace.org/mf_recruit/ 

色々ハードル高そうなことが書かれていますが、興味を少しでも持たれた方はまずは見学をオススメします。いざ見学したら活動参加を強いられることなど全くありませんので(笑)、LIPのお手並み拝見ぐらいの感覚で見て頂ければ幸いです。

さて、5年前に代表の慎たちと共にLIPを立ち上げましたが、これまで述べた通り「人事」の重要性には気付かされることも多いです。今まで失敗も多く、うまくいっているとは到底言えないのですが、次回は現場の試行錯誤をお伝え出来ればと思っています。それではまた。

2013年4月27日土曜日

  
  Living in Peace(以下、LIP)の上堀です。

  私は2011年5月にLIPに入ったので、今月が終わると丸2年になります。

  私が入ったころのLIPは、まだ寄付プログラム「Chance Maker」が立ち上がった
  ばかりで、まさに「全員野球」、全員で投げ、全員で打ち、全員で守る、
  みんなで考えながらやってみる思考錯誤の時期でした。
  そこから、やるべきことが徐々に整理され、それに合わせて組織化されていき、
  今のチーム制になりました。
  私も、今では1つのチームのリーダーをやらせてもらうほどまでになりました。

  いい機会なので、パートタイムNPOを始める2年前と今で、“個人として”
  変わったところはどこだろう、ということを整理してみたいと思います。



Living in peaceの活動から得たもの【生活編】


  ■朝起きるのが早くなった
  特に、土日の朝は、めっきり早くなりました。
  以前は、ダラダラと11時、12時まで寝てしまうこともありましたが、
  LIPを始めてからは7時~8時には起きています。
  朝イチでskypeをしたり、土日のMTGに向けて貯めたタスクを進めたりしています。
  ダラダラ寝ていたときに比べ、休日の時間が長くなった気がします。

2013年4月26日金曜日



代表の慎がパネリストとして、4月26日(金)25:25~28:25の
テレビ朝日「朝まで生テレビ」(@asamadetv)に出演します!


「朝まで生テレビ」代表 慎が出演&出演者SNS一覧


パネリストが公開されましたが、ワクワクするメンバーです。

テレビを見ながら、パネリストのソーシャル上での発言をチェックされる方も
いらっしゃるかと思い、誠に勝手ながら、司会、パネリストの方々の
twitter(ツイッター)&ブログ(webサイト)をまとめてみました。


●放送日時:2013年4月26日(金) 25:25~28:25

●テーマ:激論!ネット世代が日本を変える?!
気鋭の“ネット世代”が集結! いま何をし、何を目指すのか?! 
この国をド~するのか?!

●司会:
田原 総一朗さん
twitter: @namatahara
公式サイト: http://www.taharasoichiro.com/


●パネリスト:
慎 泰俊(NPO法人Living in Peace代表理事、31)
twitter: @81TJ
NPO法人Living in Peace: http://www.living-in-peace.org/
Living in Peace twitter: @lip_edu  @lip_mf


飯田 泰之さん(明治大学政治経済学部准教授、37)
twitter: @iida_yasuyuki
こら!たまには研究しろ!! http://d.hatena.ne.jp/Yasuyuki-Iida/


荻上 チキさん(評論家、「シノドスジャーナル」編集長、31)
twitter: @torakare
シノドスジャーナル http://synodos.livedoor.biz/


乙武 洋匡さん(作家、東京都教育委員、37)
twitter: @h_ototake
乙武 洋匡オフィシャルサイト: http://ototake.com/


駒崎 弘樹さん(NPO法人フローレンス代表理事、33)
twitter: @Hiroki_Komazaki
NPO法人フローレンス: http://www.florence.or.jp/


津田 大介さん (ジャーナリスト、メディア・アクティビスト、39)
twitter: @tsuda
公式サイト: http://tsuda.ru/


経沢 香保子さん (トレンダーズ(株)代表取締役、39)
twitter: @KahokoTsunezawa
トレンダーズ http://www.trenders.co.jp/


古市 憲寿さん (社会学者、東京大学大学院博士課程、28)
twitter: @poe1985
http://僕たちの前途.com/


堀江 貴文さん (SNS(株)ファウンダー、40)
twitter: @takapon_jp
六本木で働いていた元社長のアメブロ http://ameblo.jp/takapon-jp/


堀 潤さん (市民ニュースサイト「8bit News」主宰、元NHKアナ、35)
twitter: @8bit_HORIJUN
8bit News: http://8bitnews.asia/wp/#.UXlK67W-2So
発信は誰にも止められない http://ch.nicovideo.jp/horijun


TOKYO PANDAさん (カリスマファッションブロガー、上海在住、29)
twitter:不明
http://blog.163.com/tokyo_panda/


番組をご覧になられた感想やご意見など、ぜひお寄せください!
http://www.facebook.com/chancemaker


2013年4月19日金曜日


皆様、いつも大変お世話になっております。
この度、代表の慎が520kmの道のりを走ることになりました。

出場する日本横断ウルトラマラソン「川の道」フットレースは日本有数の長距離レースで、その環境は過酷を極めます。太平洋岸の葛西臨海公園から荒川沿いを長野県の最上流まで上り、そこから信濃川源流に合流して今度は川沿いに下り、新潟県の日本海河口まで寝食以外走り続けるという壮大なチャレンジです。



【児童養護施設の子どもたちのために】


Living in Peaceでは現在「チャンスメーカー」「キャリアセッション」のプログラムを実施していますが、もうひとつ、忘れてはならない問題があります。

それは、卒園その他何らかの理由で施設を出ざるを得なくなった時、彼ら彼女らが、仕事も、お金も、頼れる大人もいないまま社会に放り出されるという厳しさです。一旦施設を出てしまうと問題を共有すること自体が困難になります。

2013年4月18日木曜日



子どもを育てるだけではなく、親子関係の修復が目標



‐ 親子関係を修復するために、どのようなことが必要だと考えられたのですか。

山口先生:
  親を施設に泊めたいと考えました。
  幼稚園の女の子が、お母さんが面会に来て夕方4時ぐらいに帰っていくんですが、
  帰りに必ず「お母さん帰らないで」って泣くんです。
  お母さんが帰ってしまった後にその子どもがどうなるかというと、
  ずっと泣いて夕飯も食べない、夜も泣き寝入りするわけです。
  
  こんなことを繰り返すのは、子どものためにならないのではないかと思いました。
  菅原さんのところでいろいろ教わって、子どもがそのような状態になったら、
  親御さんに泊まってもらえばいいのではないかと考えました。

  親が帰ってしまって泣いている子どもは、
  「お母さんとお風呂に入りたい、お母さんのおっぱいに触りたい、
  一緒に寝たい、一緒におやつを食べたい、一緒に幼稚園に行きたい」と言うわけです。
  これは、言ってみれば、ごく普通の親子の生活をしたいということですよね。
  しかし、施設に入ってしまえば、私たち職員がそれらのことをやるわけですから、
  親の役割を奪っているんですね。
  子どもの世話をすることで、お母さんはお母さんになっていくという
  側面もあるわけですから、親の役割を奪っておいてお母さんになりなさいというのは、
  どう考えても理不尽だろうと思いました。





   Living in Peace(以下、LIP)の上堀です。

   先週に引き続き、私たちが提携している筑波愛児園の施設長、山口公一先生のインタビューの後編をご紹介します。
   インタビューは2月末、ひな祭りの飾りつけがある筑波愛児園内、先生のお部屋で行いました。





やりがいは、「子どもと分かち合うたくさんのエネルギー」と「子どもの中に私を残せる可能性」

‐ 施設で働くことはとても大変なお仕事だと思うのですが、働いていてよかったと思うこと、やりがいは
    どのようなことですか。


山口先生:
  子どもの大変さを自分のことのように感じ、子どもと愛着関係が築けると、

  子どもからたくさんのエネルギーをもらえるんです。
  例えば、受験の時など、「なんとか一緒に受かろう」と思って一緒に頑張って、
  その子どもが合格すると、「やった!」と思えます。
  その子どもの思いを自分の思いにすることで、
何か問題が解決した時に大きなエネルギーをもらえます。
  実はそれを私は「麻薬」と呼んでいるのですが、そのようなことを一度でも経験すると、
  夜遅かろうが朝早かろうが、子どものために頑張れるんです。
  それがこの仕事の醍醐味で、離れられなくさせるんだと思いますね。

2013年4月14日日曜日


こんにちは、Living in Peace(以下LIP)教育PJに入って1年ちょっとの沼野です。
本日は私がLIPの入会をするきっかけをお話したいと思います。


『働きながら社会を変える』とLiving in Peaceとの出遭い


2011年11月末、外回り中の空き時間に寄った新宿ルミネのBOOK 1ST。LIP 代表慎の著書『働きながら社会を変える』が目に止まり、買って読んでみることにしました。社会人2年目、仕事にも慣れ、一生懸命業務にあたりながらも、なんとなく物足りなさを感じていた私にとって、パートタイムでNPO活動をしている社会人がいることにすごく驚いたのを覚えています。

2013年4月13日土曜日


仕事の関係でもうすぐ日本に帰ることになったので、最近ロンドン近郊の街をちょこちょこ旅行しています。

こうした場所で博物館を巡っていてよく目にするのが、奴隷貿易の歴史です。そう、、同じ人間でありながら、奴隷として生まれる人たちが、かつては世界のあちこちで当たり前に存在していたのです。


生まれながらにして異なるスタートポイントに置かれる人たち


ロンドンから電車で西に約2時間いったところにあるBristolという街は、かつて奴隷貿易の港として栄え、今でもWhiteladies RoadやBlackboy Hillといった地名が残っています。奴隷解放が行われてから1世紀半以上が経っていますが、それでも当時教育も財産もなく身一つで人生をスタートしなければならなかった人たちとそうでなかった人たちの間の差が完全に埋まっているわけではありません。

平等、不平等といった概念について考えようとした時に私の頭に浮かぶのは、このように「生まれながらにして異なるスタートポイントに置かれる人たちがいることについて、どう考えるか?」という問いです。

現代社会においてスタートポイントが異なる要因としては、身体的障害や家庭環境、お金など様々なものが考えられます。

2013年4月8日月曜日



施設で働く上で大切なのは、「子どもの困難に共感できる心」

‐ 普段、先生は具体的にどのようなお仕事をされていらっしゃるのか、教えていただけますか。

山口先生: 
一つは、
ケアワーカーさん(※施設で働く職員の方)の子どもへの関わり方のスーパーバイズです。
子どもについてケアワーカーさんが書く日誌に目を通して、
きちんと子どもの立場に立てているか、子どもは傷ついていないか、という視点でチェックし、
ケアワーカーさんが気付かなかった視点をアドバイスしたりしています。

もう一つは、施設の運営業務です。
学校の校長先生、法人の関係者、児童相談所との連絡など対外的な関係調整をしています。
また、施設の運営についての会議などもあります。



‐ 筑波愛児園では、1人の子どもをケアワーカーの先生1人が担当する体制になっているのですか。

2013年4月7日日曜日


いつもLiving in Peace(LIP)、ならびに教育プロジェクトの活動を支えてくださり、
ありがとうございます。

児童養護施設向け寄付プログラム「Chance Maker」説明会ご案内


LIP教育プロジェクトが月に一度開催する「Chance Maker(チャンスメーカー)アワー」、
毎回うれしいことにご好評をいただいており、4月も引き続き開催させていただきます。

「Chance Maker(チャンスメーカー) アワー」では、私たちが運営している
児童養護施設向け寄付プログラム「Chance Maker(チャンスメーカー)」について、
そして、パートタイムNPO(本業を持つメンバーで運営すNPO)の具体的な活動、
所属メンバーがLIPに入ったきっかけ等についてお話させていただきます。

寄付に関心を持ってくださっている方、
パートタイムNPOの活動にご興味のある方は、是非ご参加ください!

それ以外についても、少人数の会であることを活かし、当日はみなさまとの
質疑応答の時間を多く設けたいと考えています。





◆日時 : 2013年4月20日(土)14:20~15:30 (受付14:10~)

◆会場 :AT-garage
東京都港区新橋6-18-3 中村ビル
    http://ow.ly/jEkMH
    http://www.facebook.com/atgaragepjt
    ※御成門駅が一番近いですが、新橋駅や浜松町駅/大門駅からもアクセスいいです。

◆定員 : 10名程度

◆参加費 : 無料

◆参加お申込フォームはこちら → http://goo.gl/XrAk1


皆さまのお申込みを、メンバー一同お待ちしております!


Living in Peace(以下、LIP)の上堀です。

今回は、私たちが提携している筑波愛児園の施設長、山口公一先生のインタビューをご紹介します。
インタビューは2月末、ひな祭りの飾りつけがある筑波愛児園内、先生のお部屋で行いました。

先生は、40年以上、児童養護施設など児童福祉の現場にいらっしゃり、沢山の子どもやその親、
そして職員さんと接してこられた方です。いつも私たちをあたたかく迎えてくださるその柔らかい
お人柄の奥には、私には想像もできないたくさんの大変なご経験があったのだろうと思います。
当日は、先生がそのご経験のなかで見いだされた、児童養護施設で働くうえで大切なこと、そして、
そこで目指す養育とは何か、を伺いました。

児童福祉に関心のある方はもちろんですが、子育て中の方/これから子育てをされる可能性のある
多くの皆さんに、読んでいただきたいインタビューです。全4回に渡ってご紹介します。




児童養護施設で暮らす子どもたちのため、施設の正しい認知を広めたい


 Living in Peaceの活動をしていて感じるのですが、「児童養護施設」は一般にはまだ知らない方も多いですよね。

山口先生:
そうですね。
例えば、春休みなんかに遊園地に遊びに行くときに、
「児童養護施設なのですが、団体の割引などはありますか?」というお電話をします。すると、
「車椅子ですか?お子さん1人に先生は何名付かれるんですか?」などと聞かれてしまうんです。
一般の方が「ヨウゴシセツ」と聞いて思い浮かべるのは、「養護学校」のことが多いんですね。
ですから、私は、
「児童養護施設というのは、昔は孤児院と呼ばれていて、親が育てられない子どもたちが
暮らしているところなんですよ。」
と説明します。半世紀も前の「孤児院」という言葉の方が逆に通じてしまうんですね。
そのような状態なので、児童養護施設については、正しく理解されているとはいえないと思います。

しかし私は仕事ですから、そのように説明すればよいと思えるのですが、
特に大変なのは、ここを出て行く子どもたちです。

以前20年くらいに渡り、児童養護施設の子どもたちを全国的に集める
「全国児童養護施設高校生交流会」というものをやっていたことがあります。
そのときに、子どもたちがいつもどんな思いで生活しているか聞いたことがあったんです。

あるとき、私は、
「みんなは別に悪いことした訳ではないのだし、
自分は児童養護施設にいると表に向かって言ってもいいんじゃないか」
って言ったんです。そうしたら、ある高校生から大変な反発がありました。
「山口さんは全然俺たちの気持ちを分かっていない。
あなたはそう思うかもしれないが、それを話した途端にどういう質問がくるか分かっていますか。
小遣いはあるのか、朝はベルで起こされるのか、親と会えるのか、と矢継ぎ早に質問がくる。
そういうことをきちんと社会に対して説明しておかないで、自分たちだけそれを言いなさい、
というのはおかしい。」と彼は言いました。
私は、はっとしましたね。
 
だから私はその合宿で、彼とたくさん話をして、そして約束をしました。
「私は、見学を希望する人なら誰でも受け入れて、
児童養護施設を理解してもらうためにきちんと説明をしていく。」と。


‐ Living in Peaceでも2か月に1度「オープンハウス」という形で愛児園に見学者をご案内していますが、
   オープンに外部の方を受け入れてくださるのには、そういった経緯があったのですね。

山口先生:
はい。
ところが、その受け入れ自体はとても良いことだったんですけど、
今度は自分の施設の高校生から不満が出てきたんです。
「最近いろんな人が見学といって勝手に施設に入ってくるけど、俺たちのプライバシーはどうなんだ。」と。
私はその子どもに、見学者を受け入れようと私が思った経緯や意義を説明しました。
そして、「あなたの部屋を見てもらうのは10分間だけにする。だからその10分だけ俺にくれないか。」
と話をして、子どもの理解を得ることで続けてきました。

‐ すごく難しいですね。私たちも「オープンハウス」を実施するさい、子ども達がどう感じるかということは、
   運営において一番気を付けている部分です。

山口先生:
高校生くらいになると、大人がきちんとした姿勢を持って話せば受け入れるという成熟度がありますね。
そして、受け入れられるか、受け入れられないかというのは、おそらく、
日々職員が、どれだけ子どもと向き合って話をしているか、
「子どものため」と言った時にどれだけ信頼してもらえるか、ということだと思っています。

さいわい今の施設では子どもたちから不満の声は出ていないので、
きちんと理解を求めた上で、子どもたちの大変さにも気を配りながら、なるべく短い時間でやるようにしています。


<前編②>に続きます。

*******************************
●児童養護施設の支援をするための寄付はこちら。
http://www.living-in-peace.org/chancemaker/

“子どもの貧困”の現状と今後を考える「Chance Maker Hour」のご案内

私たちLiving in Peaceは、機会の平等を通じて、貧困の削減を目指す事業を運営する認定NPOです。この度、これまでに私たちが知りえた問題の現状と問題解決の仕組み、そしてその今後についてお話する機会「Chance Maker(チャンスメーカー) アワー」を企画しました。

Chance Maker(チャンスメーカー) アワー」では、いわゆる“子どもの貧困”の実態を踏まえたうえで、児童養護施設の現状や、私たちLIP教育プロジェクトが運営している事業内容、パートタイムNPO(他に本業を持つメンバーで運営されるNPO)の具体的な活動、所属メンバーがLIPに入ったきっかけ等についてお話させていただきます。

【こんな方の参加をお待ちしております】
“子どもの貧困”に関心のある方
児童養護施設の現状に興味のある方
パートタイムNPOの活動に興味のある方
Living in Peaceの活動への参加に興味のある方
どんなメンバーが活動しているのかに興味のある方
上記以外についても、少人数の会であることを活かし、当日はみなさまとの質疑応答の時間を多く設けていますので、なんでも質問してみてください。

<開催概要>
◆日時:8月16日15:20-16:50 (受付開始時間:15:10)
 ※会場の都合上、受付開始時間後にお越しください。
◆場所:AT-Garage 東京都港区新橋6-18-3 中村ビル
   http://ow.ly/jEkMH
   http://www.facebook.com/atgaragepjt
   ※御成門が一番近いですが、新橋や浜松町/大門からのアクセスも良いです。
◆定員:10名程度
◆参加費:無料
◆参加申込フォームはこちら

2013年4月6日土曜日


 Living in Peace教育プロジェクトで子どもたちとの交流会を運営するチームに参加している小野と申します。Living in Peaceは、支援先の児童養護施設の子どもたちとの交流会を年10回程度開催しています。今回の記事は、先月催された1年間の交流会の振り返りについて、ご紹介したいと思います。

同じ交流会の前半にはおもちゃ作りセッションを行いました。

 先月の交流会では、年度末ということもあり、1年間の振り返りの意味を込めて、各交流会の写真を集めたスライドショーを上映しました。もちろん、音楽もあったほうがよいので、私は選びに選び、あの名曲「愛のしるし(スピッツバージョン)」を渾身の1曲として選びました。

さあ、いざ上映です。

私:(ポップな曲だし、盛り上がるに違いないぞー)

曲:「♪♪!♪♪!ヤワなハ〜トがしびれ〜る〜♪」

私:(軽快に踊っちゃったりして)

子どもたち:「ふるーい!」

・・・そうなのです、子どもたちにはこの曲は古かったようなのです。LIPメンバーも何故か「何でこの曲?」といった様子。やはり、中学生たちと私の間には年代の違いがあるようです。

 そんなこともあり、やや私は意気消沈したものの、スライドショーは無事に終了。その後しばらく歓談している間に、私のPCに繋いでいたポータブルスピーカーは、子どもの携帯プレーヤーに繋がれて、最近流行っているらしい曲を流しています。そんな中、ふと耳にしたことのある曲だなあと思うと、モンゴル800の「小さな恋のうた」がかかっているではありませんか。「あれ?何で?」とすぐに思いましたが、私と同じく気になったメンバーは、子どもに聞いたそうです。

メンバー:「えっ?この曲知ってるの?」

子ども:「ん?カバーの曲でしょ。」

・・・そうなのです、モンパチのこの名曲も、彼らにとってはカバーの曲なのです。本日2回目の年代間ギャップ。

ただ、考えてみれば、確かに子どもたちの遊び方を見ても、任天堂DSでゲームをしていたり、写真を撮っていたりして、自分の子どもの頃とは、当たり前ですが変化していることに気がつきます。ただ、そのように変わっていることがある一方で、変わらないこともあるのだな、と1年間の交流会を通して感じたこともあります。

例えば、子どもたちと一緒に電車に乗っていたときのこと。中学生の男の子たちは、時間を持て余すと、つり革にぶら下がったり、あるいは、つり革に掴まらないままで、どちらが長くじっと動かないで立っていられるかを競ったり、私も子どもの頃にしていたことを変わらず見せてくれたりします。きっと、遊びの基本的なところは変わらないのでしょう。

そして、変わらないことを感じさせたエピソードがもう一つ。とある駅のホームでのことです。子どもたちは電車を待つ間、ホームのイスに座っていたのですが、彼らの前をおじいさんが通ったとき、子どもたちはそのおじいさんに席を譲っていました。これも私が子どもの頃、いえ、おそらくそのもっと前から変わらないことなのだろうと思います。
 
このような素敵な振る舞いは、ずっと変わらず子どもに受け継がれていくものなのかもしれません。いい曲がカバーされていくのと同様に。







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