2012年12月14日金曜日

Monthly Newsletter vol.24

Posted by lipedu On 14:27 No comments
平素よりLiving in Peaceをご支援いただき、誠にありがとうございます。
ニュースレター第24号をお届けいたします。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

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目 次

1)寄付の状況 
2)活動報告
3)イベント報告
4)今月の一冊
5)ロンドンだより
6LIPメンバーからのメッセージ
7LIPからのお知らせ

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(1)寄付の状況

基本情報(括弧内は10月分)
寄付者数 343(331 )
寄付金総額 7,186,000(6,610,000 )
11
月分の寄付金 576,000(555,000 )
201211月末現在。





(2)活動報告 ~つくば愛児園11月交流会~ 

11
月の交流会の講師は、フィールドエディター/ジャーナリストの佐藤慧さん。幸いにも晴天に恵まれるなか、葛西臨海公園を会場にしてカメラを使ったセッションを実施しました。

当日は、佐藤さんから提供頂いたテーマに沿った写真を撮るために、子ども達とLIPメンバーが一緒になって、公園内を歩き回りました。


テーマの中には、「赤い物」や「四角い物」などの比較的、公園内でも見つけやすいものから、「優しく包み込むようなふにゃふにゃ」、「感動のあまり泣きそうになる物語を感じる1枚」などの難しいものもあり、悪戦苦闘しながら大人も一緒になって、公園内を駆け回りました。

撮影終了後、公園内の中央に位置するクリスタルビューに集合して、佐藤さんから撮影した写真についての講評を頂き、今回のセッションは無事に終了しました。セッション終了後、帰りの電車の中で、高校に入学したら写真部に入りたいと話してくれる子どもがいました。

今回のセッションがきっかけとなって、将来進むべき、自分の道を見つけて進んでいってくれたらなと思いました。M



3)イベント報告~ モンゴル×日本 社会的養護を考えるイベント モンゴルの奇跡の孤児院に学ぶ教育~ 

チャンスメーカーの皆様、はじめまして。Living in Peaceの田島と申します。

今回は、1110日に行われたNGOユイマールとの共催イベント「モンゴル×日本 社会的養護を考えるイベント モンゴルの奇跡の孤児院に学ぶ教育」について報告させて頂きます。

このイベントでは、モンゴルの孤児院支援を行うNGOユイマールと、日本の児童養護施設支援を行うLiving in Peaceが、様々なゲストと共に子どもの教育を考える内容となっていました。

このイベント、自分には特別な思い入れがありました。というのも、今では国際開発に関心があり、Living in Peaceマイクロファイナンスプロジェクトに参画していますが、その原体験のなったのが、モンゴルの子ども達だったからです。

大学1年の冬、スタディツアーで訪問したモンゴルの孤児院「太陽の子ども達」。「かわいそう」という上から目線の自分の思い込みが恥ずかしくなるくらい、子ども達は明るくまたモンゴルの伝統芸能の習得にひたむきでした。

今回のイベントでは、子ども達によるミニコンサートもありました。子ども達の歌声に会場は本当に暖かい雰囲気に包まれ、少しウルッときた方もいらっしゃいました(自分のその一人です笑)。

土曜の夜という時間でしたが、沢山の方々に参加頂きました。参加者の方々に子どもの教育について、何かしらの示唆があれば幸いです。
(
田島)



4)今月の一冊 『施設で育った子どもたちの居場所「日向ぼっこ」と社会的養護』



皆さんは、NPO法人社会的養護の当事者参加推進団体「日向ぼっこ」という団体をご存知でしょうか?児童養護施設の子どもたちの支援に関わる団体をお調べになったことがある方なら、どこかで聞いたことがある名前かもしれません。

児童養護施設の卒園生たちが、同じように施設を巣立った子どもたちのために、日向ぼっこをしているときのように、心にぬくもりを感じられるような場所を作りたいという想いから始めた団体です。

私が初めて「日向ぼっこ」の代表 渡井さゆりさんにお会いしたのは、社会的養護に関するとある勉強会です。たくさんの政治家の前で、自分が当事者であることと、施設の現状及び提言をはっきりと発言されていました。自分の痛みや弱さを人前で話すことはとても勇気のいることですが、そのときの渡井さんからは芯の強さをひしひしと感じました。

二度目にお会いしたのは、「日向ぼっこ」がある湯島のサロンです。そのときの渡井さんは、優しくあたたかく、みんなのお母さんでした。

LIP
の活動を続けていると、どうしても見えてくるのが、施設を出た後の問題です。環境の良い施設で過ごしても、その後の生活の保証は難しいのが現実です。私たちも何度もその壁にぶつかり、そのたびに悩まされます。そんなときに思うのが、この「日向ぼっこ」の活動です。一体どういう団体なのか、もっとよく知りたいと思い手にしたのが、本書です。

当事者の方の気持ちは、完全には理解できないでしょう。けれど、知ろうと思うことから、始まるのだと思います。

本書では、団体立ち上げから、社会的養護とは何か、ということにもわかりやすく触れています。また、LIPとして、できることできないことを考えさせられる一冊でもあります。とても読みやすい文体ですので、興味がある方は是非一読してみてはいかがでしょうか。
(肥田)



5)ロンドンだより

今回は自立に向けた準備についてです。

社会的養護の元で育つ子どもたちが自立を迎えるにあたっては、予め入念な準備が行われる必要があります。

イギリスにおける現行の法律によると、各地方自治体は、社会的養護の元にある子どもたちの16才の誕生日から3ヶ月以内に、現状持っているスキルやニーズ、将来的な目標に関するアセスメントを行うと共に、自立に向けた計画を策定することが義務付けられています。

アセスメントを行う内容としては、身体的および精神的成長の度合、教育や就業に関する希望、経済状況、居住に関するニーズ、現在の里親や実親、友人などによるサポートの状況などが挙げられます。

そして、その内容を元に、自立に向けた今後の計画を文書化していきます。この過程には子ども本人が積極的に関わることが望まれますし、里親によるサポートも重要な意味を持ちます。この計画書は、その後も少なくとも6ヶ月ごとに見直しが行われ、18才での自立に向けた準備が行われます。

参考文献: "A Practical Guide to Fostering Law: Fostering Regulations, Child Care Law and the Youth Justice System"
(関口)



6LIPのメンバーからのメッセージ

チャンスメーカーの皆様、こんにちは。

Living in Peace
教育プロジェクトのEと申します。活動見学を開始してから4カ月、実際にタスクを担うようになってからは2カ月程が経ちました。毎週素敵なメンバーに刺激を受けながら、楽しく活動をしております。

今回は、私がどのような思いでLIPの活動に参加しているか、少しお話させていただければと思います。

私は社会人6年目です。仕事を通じて広く世の中に貢献したいという信念の下、現在の業界に入り、入社数年後に幸いながらやりたかった仕事に就く機会を得ることができ、日々業務に励んでおりました。

ですが、いくつかの理由で物足りなさも感じていました。

一つは、直接的に誰かの人生を向上させる力になりたいという気持ちがあったこと、そしてもう一つは、どんなに仕事を頑張っても、そもそも経済活動の外側にいる人達には、何のプラスの影響も及ぼせないと気付いたことです。

日本にも貧困や差別など様々な問題がありますが、私の場合は、たまたま養護施設の子ども達と出会う機会があり、親の愛情に飢えた幼い子ども達が、それぞれ傷を抱えながらも、互いに助け合い優しさを分け合いながら、一生懸命に生活している姿に感銘を受け、彼等の為に何か出来ることを始めようと思うに至りました。

まだLIPの活動に参加して間もないですが、子ども達に希望と愛に溢れた人生を送ってもらいたいと思いながら、日々活動しております。

そして、私達が活動を続けて行けるのも、Chance Makerの皆様の温かいご支援のお蔭です。心より感謝いたします。今後ともLiving in Peaceをどうぞよろしくお願いいたします。
(E)



(7)LIPからのお知らせ


LIP
教育プロジェクトチームは、一緒に活動してくれる仲間を募集しています。見学も随時受け付けておりますので、ご興味のある方は、下記フォームから是非お気軽にご連絡ください。http://goo.gl/de2nr 


LIPでは、TwitterFacebookでも、イベント情報や活動の様子をお伝えしています。
Twitter
@lip_edu
Facebook
Chance Maker
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このニュースレターはLiving In Peaceマンスリー寄付プログラム「Chance Maker」に参加されている皆様にお送りしております。

Copyright (C) 2010
特定非営利活動法人LIVING IN PEACE All rights reserved.

2012年12月1日土曜日



みなさま

いつもLiving in Peace(LIP)、ならびに教育プロジェクトの活動を支えてくださり、ありがとうございます。


さてLIP教育プロジェクトでは、月に一度「Chance Maker(チャンスメーカー)アワー」を開催しております。
毎回うれしいことにご好評をいただいており、わたくしたちは12月も引き続き開催させていただきます。

「Chance Maker(チャンスメーカー) アワー」では、わたしたちLIP教育プロジェクトが主催する児童養護施設向け寄付プログラム、「Chance Maker(チャンスメーカー)」について、また、パートタイムNPOの具体的な活動や所属するメンバーについて、お話させていただきます。

わたしたちの寄付プログラムChance Makerにご興味のある方、わたしたちの活動にご興味のある方、是非ご参加ください!
当時はみなさまからのご質問にもたくさん答えたいと思います。


◆日時 : 2012年12月16日(日)12:10〜13:00 (受付12:00〜)


◆会場 : Creator's District 608号室
         (東京都渋谷区渋谷1-17-1 TOC第2ビル)
         【Google Map】 http://goo.gl/mLAJ2
            ※渋谷駅東口 「宮益坂下」交差点より明治通りを原宿方面へ。
             「宮下公園」交差点を右折し、1階に「ON THE CORNER」がある建物です。

          ※少し分かりにくいところですので、ご不明の方はメールにてその旨をご連絡ください。
             担当がご案内いたします。
写真: 【イベント案内】
12月16日(日)12:10~ 「Chance Maker アワー」開催!

月に1度のLIP教育PJイベントを12月も開催します!

・社会人しながらNPOやるって実際どんな感じ?
・LIPの児童養護施設向け寄付プログラムってどういいの?

少しでもご興味があれば、ぜひお越しください!

参加の皆さんからもご質問・ご意見をいただきながら、
LIPメンバーがお話しさせていただきます。
少人数な気軽な会です。

この写真は前回のものです☆

◆日時: 2012年12月16日(日)12:10~13:00 (受付12:00~)
◆場所:渋谷

◆詳細・参加お申込フォームはこちら http://bit.ly/Xmefjg

◆定員 : 10名程度


◆参加費 : 無料


◆参加お申込フォームはこちら → http://goo.gl/G080n


2012年11月14日水曜日

Monthly Newsletter vol.23

Posted by lipedu On 22:17 No comments
平素よりLiving in Peaceをご支援いただき、誠にありがとうございます。
ニュースレター第23号をお届けいたします。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

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目 次

(1)寄付の状況 
(2)活動報告
(3)今月の一冊
(4)ロンドンだより
(5)LIPメンバーからのメッセージ
(6)LIPからのお願い
(7)LIPメンバー募集のお知らせ
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(1) 寄付の状況

基本情報(括弧内は9月分)
寄付者数 331名(321名 )
寄付金総額 6,610,000円(6,055,000円 )
9月分の寄付金 555,000円(541,000円 )
2012年10月末現在



(2) 活動報告活動報告~つくば愛児園交流会(10月28日) 

10月の交流会はテニス大会の予定でしたが、当日は生憎の雨模様のため愛児園にてゲームなどをして子供達と交流してきました。
楽しみにしていたテニスが出来ず子供達は残念そうでしたが、ゲームやトランプを始めると大盛り上がり!ゲームは「黒ひげ危機一発」のようなものや、卓上玉入れのようなものなど、ちょっぴり懐かしいものもいくつかあり、大人も童心に帰ってゲームに興じているようでした。


そんな中、トランプを使った手品を披露してくれたメンバーがいたのですが、大人達が誰も見抜けなかった手品の種を、子供達に全て見破られてしまったそうです。子供の賢さ、頭の柔軟さには脱帽です。本当に小さな出来事ではありますが、子供には柔軟な発想や創造性などたくさんの素晴らしい可能性が宿っているということが、この手品の種明かしに端的に現れているように思えました。
子供達の無限の可能性を社会において発揮できるようなサポートを続けることができれば・・と思う日曜の午後でした。(江畑)


(3) 今月の一冊 アリス・ミラー『真実をとく鍵』(新曜社)


今わたしの書棚には、バスター・キートンの写真が収められた、英・仏の本が数冊あります。いずれも意図せずに細々と収集したものですが、喜劇を演じる彼の表情の奥に感情がまるでない、その虚空がわたしの心を揺さぶるのでしょう。

またわたしの書棚には、パブロ・ピカソの画集が数冊あります。彼の作品に感動したことはまだありませんが、それでもページを開くたび、意図されたいびつさに彼の痛切を感じます。
また同様に、ニーチェの全集が不揃いに並んでもいます。わたしが、血の言葉で書かねばと叫んだとき、本の中で彼も同様のことを叫んでいました。

この本の著者アリス・ミラーが理解するところ、以上の銘々(そして、ケーテ・コルヴィッツ、ハイム・スーティンなど)は、幼少期に少なからず精神的外傷を被っており、それがのちの創造的だと評価をうける数々の仕事を生み出し、あるいはまた強く規定しつづけています。

キートンは三歳のころから、旅芸人であった両親のもとで、観客の笑いのために、舞台の上で残虐な仕打ちを受けながらも、それを一切表情にあらわさないことを強制されました。ピカソも幼いときから、言葉を封殺され、ただ見ることのみ求められるという生活のなか、大地震と直後の妹の出産という深刻な亀裂を経験しています。三歳のときです。ニーチェは四十を過ぎて発病し、その後を狂気の闇のなかで暮らすようになるまで、祖母、母、二人の叔母、そして妹に、精神的に隷属した犠牲でありました。

ミラーは、ある人の生涯や人格理解において、その幼齢期を着目することの重要性への認識が、従来いちじるしく低いことに、危機をおぼえ警鐘をならします。むしろ事態の真実は逆なのです。むしろその期間の経験こそが、その人の生涯をつらぬいて、最後までもっとも影響を持ちつづけるのです。
そして―ミラーはつづけます―この事実をみなが意識することで、いままで幾多も人知れず生じていた、子どもたちの「魂の殺人」を、少なくともこれからは、決して繰り返してはいけないのです。たとえそれが、きたる偉大な哲学者や芸術家、役者をわれわれが失うことを、意味したとしても。

著者アリス・ミラーもまた、「魂の殺人」の被害者でした。(N)


(4) ロンドンだより

長期にわたる里親委託について

里親委託という形態をとる限り、期間が1ヶ月であろうと10年であろうと、法的には同じ枠組みのもとにあり、親権はあくまで実親のみが持ち、実親もしくは里親側の事情次第で里親委託を停止することが可能です。また、子どもにはソーシャルワーカーが付き、定期的な面談や実親と里親間の調整が実施されます。
しかし、イギリスの現行の制度では、里親委託が長期に渡る場合、状況に応じて他の法的枠組みに変更することも考えられます。
まず、子どもの年齢が小さく、実親との関係がそれほど強くない場合には、養子という選択が取られることが多くあります。また、同じく子どもが幼齢かつ、実親の元に戻ることができる可能性がある
一方、それが成功しない可能性も残されている場合、里親として子どもを実親の元へ返すために最善を尽くしつつ、それがうまくいかなかった場合は、養子として迎えることを前提として養育する、といった仕組みもあります。これには、里親による深い目的の理解が必要とされます。
その他、実親と親権を共同かつ対等に保持するという形態や、親権の共有はするが、必ずしも実親との合意なくして子どもに関する決定を下せる、といった形態もあります。それぞれの枠組みにより、
里親が受け取ることのできる金銭的手当も変わってきます。
子どもが一定以上の年齢を超えていたり、実親や兄弟とのコンタクトを定期的にとっている場合、養子という手段は必ずしも望まれないかも知れませんが、里親委託が長期に渡るにつれ、里親の権限
を拡張したり、ソーシャルワーカーによるコンタクトをなくしたりすることで、里親との関係をより永続的なものに近づけていくことが、子どもにとって最善の手段と判断されることがあります。
子どもの希望や、実親や兄弟との関係、里親家庭の事情など、子どもを取り巻く状況は多種多様であるため、それぞれのケースに合わせた柔軟な選択肢を検討していくことが大切となります。(関口)


(5) LIPのメンバーからのメッセージ

はじめまして。小笠原と申します。
本業は、化粧品等を作るメーカーで総務や法務をしています。今年の夏からLIPの実行委員として会議等に参加しています。
現在は、本業が忙しく、しっかり活動ができているわけではないのですが、広報、WEBに関する業務をしています。最近改めて、LIPの実行委員のメンバーは、本業も忙しいのに時間を切り盛りして、全員で協力して運営がされていることに日々驚いています。
さて、私が実行委員をやろうと思ったきっかけは、他界した母が教会(孤児院)で育ったから、そこに何か支援をしたいという思いからはじまります。母を育ててくれた孤児院がなければ、自分が生まれることがなかったと、ここ数年改めて思っていました。
そこで、母が他界した7回忌のタイミングで母が育った孤児院に寄付しようと思いました。しかし、母からその孤児院の話を聞いてなかったので、孤児院を特定することができず、寄付しようと思った日からあっという間に月日が流れました。
そんなとき、LIPのHPでチャンスメーカーという仕組みがあるということを知り、すぐに申し込みをしました。
この仕組みで全国の施設を支援できるようになれば、母が育った施設・母を育ててくれた方が働かれている施設にも寄付できるのではないかと思ったからです。
また、個人で寄付をするにしても、できることに限界があると思っていたので、さまざまなバックグランドの方と一緒になら、社会を変えていけるのではないか思いLIPの実行委員となりました。
これからも、このニュースレターを読んで下さっている皆さんたちとも共に、長く活動を続けていきたいと思います。(小笠原)

 

(6) 代表 慎の出演イベントのお知らせ

■スカパー!757ch「ビジネス・ブレークスルー」
 「社会変革型リーダーの挑戦
  【ゲスト対談(3)】 社会~児童養護施設~」
  講師の朝比奈一郎様と代表の慎が対談します。
 ○放映スケジュール(11月分)
  ・2012年11月02日 (金) 21:00
  ・2012年11月06日 (火) 23:00
  ・2012年11月08日 (木) 12:00
■「HALF-BREED~大人の寺子屋勉強会~」
 日時:2012年11月11日(日)12:00~14:00(11:30開場)
 概要:代表の慎が「働きながら社会に関わる~ビジネスパーソンが貧困問題に挑む理由(わけ)」と
    いうテーマで講演します。
■【英治出版×代官山蔦屋書店共同企画第1弾】働きながら子どもたちのためにできること
 ―慎泰俊・林恵子さんトークイベント―
 日時:2012年11月16日(金) 19:30~21:30
 概要:『できるかも。――働く母の“笑顔がつながる”社会起業ストーリー』の
    林恵子さんと代表の慎がトークイベントを開催します。


(7)LIPからのお知らせ

LIP教育プロジェクトチームは、一緒に活動してくれる仲間を募集しています。見学も随時受け付けておりますので、ご興味のある方は、下記フォームから是非お気軽にご連絡ください。
  http://goo.gl/de2nr


※LIPでは、Twitter、Facebookでも、イベント情報や活動の様子をお伝えしています。
Twitter: @lip_edu
Facebook: Chance Maker

2012年10月14日日曜日

Monthly Newsletter vol.22

Posted by lipedu On 11:04 No comments
平素よりLiving in Peaceをご支援いただき、誠にありがとうございます。
ニュースレター第22号をお届けいたします。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

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目 次

(1)寄付の状況 (2)活動報告(3)今月の一冊(4)ロンドンだより(5)LIPメンバーからのメッセージ(6)LIPからのお願い(7)LIPメンバー募集のお知らせ
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(1) 寄付の状況

基本情報(括弧内は8月分)
寄付者数  321名(307名 )
寄付金総額   6,055,000円(5,514,000円 )
9月分の寄付金 541,000円(532,000円 )
※ 2012年9月末日現在。


(2) 活動報告 ~つくば愛児園交流会(9月23日)~ 

今回はスポーツトレーナーである林隆道さん(http://www.movefast.jp/)を講師としてお招きし、走り方教室をつくばの体育館にて開催致しました。
つくば愛児園の先生が運転するバスで近くの体育館へ到着し、林さんが走り方教室の用具を準備し始めると、子どもたちは普段見ない用具(ラダーやミニハードル)が気になったようで、早くも走り出し始めています。用具の準備が整うと、まずは準備運動、そして体育館の中を林さんに続いて皆で周回します。軽く汗をかき始めた頃、次は用具を使っての練習です。林さんのお手本に続いて、皆でラダーやミニハードルの短い間隔に合わせて、ジャンプや、足をしっかり上げて走る練習をします。
続いて、林さんの指導に従って、体育館の壁に皆で並び、足のストレッチを行いました。普段あまり意識したことのない、足の付け根の筋を伸ばすようなストレッチを終えると、足が高く上がり、体が軽くなった気がしました。再度、用具を使ってトレーニングをし、最後は体育館の端から端へと徒競走を行い、子どもたちは大人に負けまいと、そして大人は子どもに負けまいと走っていました。
運動が終わった後には、林さんからスポーツトレーナーのお仕事内容や、スポーツトレーナーになる方法について説明していただきました。スポーツに関心を持っている子どもは熱心に聞いている様子でした。実際に体を動かした走り方教室や林さんの説明を通して、スポーツトレーナーの仕事を知る良い機会になったのではないかと思います。(小野)


(3) 今月の一冊 『「運命」を跳ね返すことば』 坂本博之(著)

著者は児童養護施設「和白青松園」出身の元プロボクサー、坂本博之氏です。世界チャンピオンにはなれませんでしたが、2000年に年間最高試合に選ばれ、出場すると後楽園ホールはいつも満員でした。

著者は現役の時から和白青松園を支援し、今はSRSボクシングジム(http://www.srsboxing.com/)で会長を努め、プロボクサーの育成と全国の施設支援としてボクシングセッションに取り組んでいます。

著者の考えによれば、目標に向かって熱く生きることと、その過程における苦しみは表裏一体であり、苦しみを克服することこそ人生の価値があります。厳しい現実であろうと、運命のせいにしないようにしてきた経験をこの本にまとめています

この本は全5章からなります。第1章は施設の子ども達との接し方に関する著者の哲学、第2章は施設の子ども達に対するメッセージの伝え方、第3章は著者が子どもに励まされたエピソード、第4章は子どものいじめに対して大人がどう振る舞うべきか、第5章は子宝に恵まれない苦悩から、著者がどのように立ち上がったかが書かれています。全201ページで、数時間で気軽に読めます。

最後に、この本の印象深い3箇所をまとめます。

・一生懸命かどうかは子どもにすぐに見透かされる。挑戦する姿勢は、子どもの心に突き刺さる。
・大人にとって大事なのは、子どもに正しいことを言うよりも、共感すること。子どもの思いを吐き出させるだけでもいい。
・試合に負けて挫折しそうになった時、僕は子どもたちに救ってもらった。だから、今度は僕が子どもたちに恩返しがしたい。(菅原)


(4) ロンドンだより

今回は里親と子どものマッチングについてです。

子どもに新たな里親が必要となった場合、里親の経験やスキル、実親の居住地や現在通う学校の所在地、子どものエスニシティ(民族性)、宗教、文化などを考慮して、里親候補の選定が行われます。また、子どもが何らかの障害を持っている場合は、そうした子どもを預かる資格を有した里親を探す必要があります。

その子どもを管轄する州が抱える里親の中に適切な候補が見つからない場合、民間の里親委託機関もしくは他の州に依頼して、里親を探すことになります。里親候補には、子どもに関する基本的な情報が渡され、その子どもを預かりたいかどうかの希望が確認されます。そして、正式な決定にあたっては、親権者の許可が必要となります。

正式に里親の決定が行われると、委託にあたっての取り決めが交わされます。委託の期間はどれくらいが予定されているか。学校が主催する旅行や友人宅への宿泊などについては、許可が必要か否か。必要な場合は、誰と連絡を取るのか。実親の訪問はどのような形で行うのか、電話などでの子どもとの連絡はどうするか。学校用品や制服代は誰が出すのか。また、髪型を変えるというような一見ちょっとしたことがトラブルを招くこともありえるため、里親が何を決めることができて、何は許可がいるのかを明確にしておく必要があります。

新しい里親の元での生活が始まると、まず始めの1週間のうちに、担当するソーシャルワーカーが子どもと1対1で面接をして、子どものニーズが満たされているかを確認します。その後も、始めの1年間は6週間に1回、その後は最低3ヶ月に1回、ソーシャルワーカーによる訪問が行われます。

参考文献: "A Practical Guide to Fostering Law: Fostering Regulations, Child Care Law and the Youth Justice System"

(関口)


(5)  LIPメンバーからのメッセージ

チャンスメーカーの皆様、はじめまして。LIP歴2年目になる肥田 空(ひだ そら)です。今日はLIPと出会うまでのお話を、簡単な自己紹介とさせていただきたいと思います。

私が、子どもの貧困や問題に目に向けるようなったきっかけは、中学生のときの同級生でした。当時私は、転校生で友人があまりおらず、そんな時に仲良くなったのが彼女でした。ある時彼女に、虐待の経験があることを打ち明けられました。多感な時代を彼女と共に過ごし、幼少期の体験は、彼女に大きく影響していることを感じました。彼女が苦しんでいるとき、私は傍にいるだけで何もできませんでした。今でも彼女のことは忘れられません。

その後、子どもの問題について勉強するため教育学科に入学しました。在学中、ある児童養護施設にボランティアに行ったのですが、二度目の忘れられない出来事がありました。

 木造のボロボロの建物も衝撃だったのですが、施設の職員さんが参加していた私たち大学生に向かって「国の補助金も少なく、大変です。あなたたちで何とかしてください」と言いました。その時の職員さんの顔はとても真剣でした。何か、私たちの無知が責められているような胸がきゅっとなるような出来事でした。お金もそうですが、システムも変えなければ本当の改善とは言えない現実をそこで知りました。だけど実際に、「私には何ができるのだろう?」そう思っていた頃に、“社会起業”という言葉を知りました。そのまま勢いで社会起業大学というビジネススクールに入学しました。そこで、模索しているうちにLiving in Peaceを知り、現在に至ります。

今も私は模索したままで、自分の無力さをいつも感じます。だけど、同じ志を持ったLIPなら、少しずつでも何か変えられるのではないかと思っています。 “普通の会社勤めの人が、自分の生活を維持しながらも、社会貢献活動をしている”実際に活動してみると、それは結構大変なことでした。自分のことでいっぱいになってしまって、他のメンバーに迷惑をかけてしまったり。けれど、月一度会う子どもたちの顔がやっぱり忘れられません。LIPは私にとって、忘れたくない想いを繋ぎ止めてくれる大事な場所です。これからLIPを知る人にとっても、日常の中で考えるきっかけになり、アクションにつながる、そのようなものになってくれるといいなと思っています。(肥田)


(6) LIPからのお願い

平素より子どもたちへのご支援を賜りありがとうございます。

Living in Peace では”子どもたちにより広い就業の機会を”との考えから、月に1回キャリアセッションを実施しています。キャリアセッションでは様々な職業の方をお呼びし、職業体験及びお話を伺う機会を設けております。つきまして、現在セッションにご協力いただける方を募っております。

子どもたちからは「鉄道運転、エンジニア、パン職人、心理カウンセラー、スポーツ関連の仕事、写真家、ゲーム関係」の仕事への興味を確認しており、もしこのようなお仕事に就かれている方、もしくはこのようなお仕事に就かれているお知り合いがいらっしゃる方はlivinginpeace.edu@gmail.comまでご一報いただけますと幸甚です。具体的にご協力いただく方法については、個別にご相談させていただければと思っております。

重ねてのお願い恐縮ではございますが、何卒宜しくお願い致します。


(7) LIPメンバー募集のお知らせ

LIP教育プロジェクトチームは、一緒に活動してくれる仲間を募集しています。見学も随時受け付けておりますので、ご興味のある方は、下記フォームから是非お気軽にご連絡ください。http://goo.gl/de2nr

※LIPでは、Twitter、Facebookでも、イベント情報や活動の様子をお伝えしています。
Twitter: @lip_edu
Facebook: Chance Maker

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