2013年5月4日土曜日

立ち会い出産体験記

Posted by lipedu On 23:59 No comments


LIPのリア充担当、飯田です。

先日、我が家に、赤ちゃんがうまれました。
土曜日に陣痛が始まって日曜日に産まれてくれたので、
念願どおり立ち会うことができました。
本当に貴重な体験でした。
今日は、この体験を皆さんにシェアしたいと思います。

立ち会い出産体験記のはじまり


破水に気づいたのが土曜日の朝9時30分、
入院したのが11時30分。
翌日の午前3時30分に出てきてくれました。
18時間にわたる、長い長い一日でした。
私が立ち会えたのは、午後3時からの12時間ほどです。


出産立ち会いで分かった出産の段階


私の観察では、出産の過程は大まかに4つの段階をたどりました。

  ①前期
    断続的な陣痛で、まだ耐えられる程度の痛み。
    インターバルでは談笑したりご飯を食べたりする余裕あり。
    体力維持のために、よく食べて、少しでも眠ることが大事。

  ②後期
    陣痛の周期が短くなり、規則的になる。
    痛みが強くなり、理性が崩壊する。
    まだイキんではいけないので、深呼吸をしつづける。

  ③分娩期
    分娩台へ移動。
    力の限りにイキんでイキんでイキみまくる。
    咆哮ののち、産声が聞こえる。

  ④戦後処理
    母親と産まれてきた赤ちゃんに対して、必要な処置が施される。
    妻はそのまま休息へ突入。

私たちの場合、①が10時間、②が7時間、③が30分間、④が1時間でした。
初産では平均的といってもよい長さかもしれませんが、
私には途方もなく長く感じられました。
出産する本人にとっては、いかばかりか。

出産立ち会いにおける夫の役割


さて、各段階によって、夫の役割は、以下のように変化しました。

  ①:話し相手
    母子の容態はモニターで遠隔監視できるので、
    助産師は一緒にいてくれない。
    殺風景な陣痛室でひとりきりだと不安になるので、
    話し相手になるだけでも、すごくありがたがられる。
    ただ、もっと休息に集中させてあげた方がよかった、
    と今は反省している。
    あとは、水を飲ませてあげたり買い物したりといったお世話。

  ②:按摩師
    夫のミッションは、マッサージに変わる。
    場所は、お尻のしたのほう、尾てい骨のあたり。
    陣痛が来るとき、フーッフーッと息を吐きだすのに合わせて、
    拳骨かテニスボールを握って、渾身の力をこめて、
    ここをグーーッと押し上げる。
    どういうわけか、このマッサージが、イキみを我慢するのに
    効果的らしい。
    胎児の頭による手への押し返しを強く感じるようになったら、
    次のステップが近い証拠。

   ③:無力な傍観者
    分娩台に移動するとあとは助産師と医師の出番で、夫は暇になる。
    カメラを片手に、妻の背後に立つ(正面には行けない)。
    妻にしてあげられることは、水をあげる、声をかけるくらい。
    私の場合は、すぐに出てきてくれたので助かったけど、
    ここで長時間を過ごす場合には、無力感や焦燥感が
    ハンパないと思われる。

   ④:カメラマン
    出てきたのは、3284グラムの元気な男の子。
    出産直後の妻は大量出血で意識朦朧としていて、
    とても感動の対面どころではない。
    いちばん頑張った妻には申し訳ないが、
    産まれた瞬間の息子と対面する栄誉は、私だけのものとなるのだ。
    後で妻に見せてあげるために、赤ちゃんの写真を撮りまくった。
    至福のひととき。
    これまでの苦労が吹き飛ぶ。
    これまでずっと近くにいたけど、
    顔を知らないし、会ったこともない人。
    それが急に実体をもって目の前に現れるのは、
    なんともいえない感覚です。

    「はじめまして」というのはなんだか変なので、
    「よく来たね」と声をかけました。
    産まれた直後の赤ちゃんは、青ざめて、傷だらけで、そしてよく泣く。
    狭くて、苦しくて、痛かったんだろう。
    「君も頑張ったんだね。さっきまで心の中で愚痴をたれてごめんね。」


そんな感じです…。


                                       photo credit

感想を一言にまとめるなら、「立ち会い出産、最高」。
後日、妻に感想を聞いたら、心強くてとても助かったとのこと。
私にとっても、伴走しきった達成感が少なからずありました。
将来、息子に出産のときの様子を教えてあげるという楽しみもできました。
血や悲鳴が苦手ではないことと、体調が万全なことが前提ではありますが、
ぜひ多くのカップルに立ち会いをお勧めしたいです。

出産立ち会いの心得とは


最後に、出産立ち会いの心得を備忘として記します。

どれもありきたりなことですが、
今後に出産を予定している方にはぜひ参考にしていただきたいです。

  (1)体調管理
    事前の体調管理が全てといっても過言ではありません。
    経験者の友人からは夫にとっても大変だと聞いてはいましたが、
    それでも甘く見ていたことを認めざるをえません。

    体力的につらいのはもちろんですが、精神的な強さも試されます。
    私は平気でしたが、人によっては血を見て目が回るでしょう。
    その他、悲鳴を聞き続ける、ほとんど休めない、
    終わりがいつか分からない、自分は弱音を吐けないなど。
    予定日が近づいたら、その日に向けて体調管理に努めましょう。

    たとえば、睡眠時間をたっぷり確保する。
    お酒の飲み過ぎに気をつける。
    三食しっかり食べる。
    周囲には、数日前から「もうすぐ産まれます」アピールをする。
    立ち会い中も、特に最初のうちは体力の温存に努めましょう。

  (2)服装
    動きやすくて暑さに耐えられる軽めの服装で行くのが良い。
    寒がりな赤ちゃんのために室温が高めに設定されていて、
    かつ、運動量がとても多いためです。
    羊水や血がつくかもしれないので、スーツなどはNG。
    念のために着替えを持参してもよいと思います。
    靴も頻繁に脱いだりはいたりするので、サンダルが便利です。

  (3)持ち物
    服装以外は、山登りの感覚で準備するのがよいと思います。
    消化のよい行動食や、多めの水分など。
    すぐ近くに自販機やコンビニはあるのですが、席を外す暇がなくなるので、
    あらかじめ必要以上に買って冷蔵庫に入れておくのがよいと思います。

以上です。

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