Living in Peaceの上堀です。
私はLIPに入って2年になりますが、今日は、
この2年の中で最も嬉しかったことをご紹介したいと思います。
児童養護施設の子どもたちとの交流会で
それは、先日、児童養護施設の子どもたちとの交流会で
筑波を訪れたときにあった出来事です。
(その日の交流会でどんなことをしているかは、
メンバーの小野が記事にしていますので、そちらもぜひご覧ください。)
交流会が終了し、子どもたちと別れて、私が玄関で靴を履いていたときに、
2階の方から交流会に参加していた1人の女の子の声がしました。
子ども「うかちゃん、(そこに)いるー?」 (私の名前は、宇花といいます。)
私「うん、ここにいるよー」
子ども「バイバイ、またねー」
私「うん、また来月ねー」
私は、心の中で、小躍りし、ガッツポーズをしました。
こんな他愛もない会話でなぜ小躍り?と思われるかもしれません。
理由は2つあります。
1つ目は、子どもが私の名前を呼んでくれたことです。
この女の子とは交流会で1年以上の付き合いになりますが、
普段は「おねえさん」と呼ばれています。
ですが、その日初めて自主的に私の名前を呼んでくれました。
私に対して彼女が興味・関心をもってくれた、
そして信頼してもいい人だと思ってくれたと感じました。
2つ目は、「またね」と言ってくれたことです。
彼女が、私に「また会いたい」と少しでも思ってくれていること、、
そして、「この人はまた会いに来てくれる」という
信頼の気持ちが彼女の中にあることが感じられました。
私と彼女の間に、小さな信頼関係ができつつあるように感じられて、
私はそれがとても嬉しかったのです。
児童養護施設での交流会をLiving in Peaceが継続している訳
私がなぜこの交流会に参加しているかというと、
将来、子どもたちが大きくなったときに、
彼ら・彼女らがちょっとしたことを相談できる、
愚痴や悩み・嬉しかったことを話せる、
親戚のお姉さん(おばさん)のような人になれたらいいなと思っているからです。
(LIPのメンバーの多くはそう思っていると思います。)
児童養護施設の子どもたちは18歳になると施設を出なければなりません。
親の後ろ盾がない子どもたちが多く、18歳でいきなり自立を強いられます。
施設では大勢の職員、仲間と暮らしていますので、
いきなり自分1人で生きていかなければならないその孤独感は、
私たちの想像以上に大きな不安を伴うものだと思います。
想像してみてください。
高校卒業したての18歳で、親の後ろ盾なく、自立なんてできますか?
ちなみに私の18歳は、まだ実家にいて、大学に通っていて、学費は親が出して
くれていて、不安とか自立とかとは程遠い環境だったと思います。
18歳でたった1人で生きていくなんて想像できません。
彼らが自立や進路について悩んだりしたときに、
ちょっと話を聞いてあげられる人になりたい。
就職して仕事がきつくてやめたいなと思ったときに、
電話をしたりメールを送ったりできる人になりたい。
そう思っています。
そういう身近な大人が1人でも2人でもいることが、微力かもしれないが、
卒業後の彼らの不安を少しでも解消してくれるのではないかと思います。
そうなるためには、私たちは彼らに信頼してもらうことが必要です。
信頼してもいい人だと思ってもらわなければなりません。
一度、親との関係がなんらかうまくいかずに施設で暮らしている子どもたちと
月1回程度の訪問で信頼関係を築いていくことは、そう簡単ではありません。
しかし、彼女が私を「うかちゃん」と呼んでくれたこと、
そして「またね」と言ってくれたことが、
その信頼関係の第一歩のように感じられて、私はとても嬉しかったのです。
来週5月の交流会があります。
今度は子どもたちと一緒に料理を作る予定です。
施設で暮らしていると、スーパーに買い物に行ったり、
お料理する機会は多くありません。
卒業したら必要になる必須の経験を、一緒にやってみるという企画です。
彼女たちに会うのがまた楽しみです。
【定例ミニイベントお知らせ】
LIP教育プロジェクトでは、2ヶ月に一度
「Chance Maker(チャンスメーカー)アワー」を開催しております。
「Chance Maker(チャンスメーカー) アワー」では、
私たちLIP教育プロジェクトメンバーがLIPの活動紹介をするイベントです。
私たちの寄付プログラムについて、活動のあゆみ、
パートタイムで活動することなどをお話します。
開催概要
日時:6月15日15:20-16:50(受付開始時間:15:10)
場所:AT-Garage 東京都港区新橋6-18-3 中村ビル
http://ow.ly/jEkMH
http://www.facebook.com/atgaragepjt
※御成門が一番近いですが、新橋や浜松町/大門からもアクセスいいです。
◆定員 : 10名程度
◆参加費 : 無料
◆参加お申込フォームはこちら → http://bit.ly/13ixYQe
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