本業を持ちながらNPOの仕事をしていると、プライベートの時間が削られるなど大変なことが少なくないのですが、同時に思いもよらない出会いやチャンスをいただけることも多く、トータルでは大きなプラスだと日々感じています。今日は、そんな出来事のひとつと、それをきっかけに手にしたごく小さな、しかし自分にとっては目から鱗のような気付きについて、ご紹介したいと思います。
ワールドカフェで出遭ったパラレルキャリアな方々
先日、新生銀行と野村総研が主催するDialogue Nightというイベントに参加してきました。多様なバックグラウンドの人たちとワールドカフェを行い、どんな未来が出現するかについて自由に会話しながら考えを深めました。サラリーマンとNPO活動の二足の草鞋というちょっと珍しい経歴のおかげか、少ない公募枠に潜り込むことができました。ワールドカフェは、ひとりひとりが小さなピースを持ち寄ってみんなでちぎり絵を作るような感覚で、不確かな未来に思いをはせたり、ひとりでは描けない大きなビジョンを描くのに最適なやり方だと思います。こんなところから偉大な起業家が生まれたりするかもしれません。
印象的だったのは、ワールドカフェに先立って行われた、レジリエンスという概念についての情報提供セッションでした。この馴染みの薄い概念のプレゼンターとして蛭間芳樹さんという方が登壇していました。蛭間さんはレジリエンスの研究者兼銀行員で、この専門性を生かした金融商品の開発を行っているとのこと。研究と実務の両分野にまたがった結果を出しているのが素晴らしいなと思いました。自分より若い人がこうした成果を生んでいるのを見ると羨望を禁じえません。
そして、家に帰ってから配布資料を読み返して再度驚きました。三枚目の名刺で、路上生活者の支援活動(「野武士ジャパン」というホームレスのサッカーチームのコーチ)までやっておられるとのこと。しかも、肩書3つとも「どれも本業」と宣言していることに驚嘆しました。
私の感想はふたつあります。
パラレルキャリアの道
私の感想はふたつあります。
感想1:肩書2つくらいでいい気になっていてごめんなさい。もっと頑張ります。
感想2:「どれも本業」、イイネ!
感想2をもう少し詳しく説明します。私はこれまで会社の名刺とLIPの名刺を同時に差し出すときには「LIPの方は副業です」と紹介していました。そう言わないと会社に対して不誠実なような気がしていたからですが、違和感もありました。副業というと、本業に劣後するというニュアンスがとても強い。かけている時間の量は、実際に会社の方がずっと長い。しかし、責任の重さは本質においてなんら変わらないし、かけている時間量ではなく結果においてこそ仕事の重みは語られるべきものです。
そんな違和感を感じつつもほったらかしにしてきた自分にとって、「どれも本業」は目から鱗のようでした。「あ、そう言っていいんだ」と。複数の本業では当然にコンフリクトがうまれますが、それと格闘しながら全てに全力で取り組んでいくのが、パラレルキャリアを選択した人がとることのできる唯一の誠実な姿勢なのかもしれません。もちろん、両者でしっかり相乗効果を生むのが理想であり、自分もそれを追求していきたいと思っています。
ということで、遅ればせながら、ここに高らかに宣言しておきたいと思います。
ということで、遅ればせながら、ここに高らかに宣言しておきたいと思います。
「会社もLIPも、どちらも本業です」
【定例ミニイベントお知らせ】
LIP教育プロジェクトでは、2ヶ月に一度、イベント「Chance Maker(チャンスメーカー)アワー」を開催しております。
「Chance Maker アワー」では、LIP教育プロジェクトの児童養護施設向け寄付プログラム「Chance Maker」の仕組みや児童養護施設の現状、私たちの思いをメンバーから直接お話させていただきます。
教育プロジェクトに関心を持ってくださっている方、寄付をご検討くださっている方、「Chance Maker」としてご寄付いただいている方など、ぜひお気軽にご参加ください!!
<開催概要>
日時:10月19日(土)15:20 〜 16:50
(受付開始時間:15:10)
場所:AT-Garage 東京都港区新橋6-18-3 中村ビル
http://ow.ly/jEkMH
http://www.facebook.com/atgaragepjt
※御成門が一番近いですが、新橋や浜松町/大門からもアクセスいいです。
◆定員 : 10名程度
◆参加費 : 無料
◆概要はこちら→http://p.tl/Q-Wk
◆参加お申込フォームはこちら →http://p.tl/3xgC
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