Living in Peaceの上堀です。
9月11日で東日本大震災から2年半になりますね。
先月、夏休みの数日(8/14-17)を使って被災地を訪れたので簡単にそのご紹介をしたいと思います。
私は震災の時には東京の職場にいて、その後の様々な混乱は東京・神奈川(自宅)で経験しました。
いくつかのNPOなどの団体を通じて募金はしましたが、実際に被災地を訪れたことはほとんどありませんでした。
唯一、震災から半年近く経ってから、仕事で仙台市若林地区を2度ほど訪れましたが、
そのときは塩害を受けた農地の再生に向けた活動を見学するのが目的で
しっかりと被災地を見て回ったことはありませんでした。
「今年の夏休み、被災地に行ってみたいんだけど」
という夫の提案に私が賛成する形で被災地旅行が決定しました。
■日程は以下のような感じです。
新幹線でお昼すぎに仙台に着き、レンタカーを借りました。
1日目は、松島、石巻、牡鹿半島まで回って1泊。
2日目は、海沿いを北上し、女川、南三陸、気仙沼、陸前高田まで行きました。
途中途中で商店街などによって、お昼や軽食をとったり、お土産を買ったりしました。
3日目は文化遺産に指定された平泉の中尊寺を観光して、高速道路を南下して仙台まで。
仙台在住の友人と合流し、夕飯を食べ、1泊して4日目の朝に新幹線で東京に戻りました。
【写真1】
石巻の日和山公園から見下ろす風景。
公園には当時のことを語っているおじさんがいました。
近くにあった門脇中学校は、被災したその姿がつらすぎる&危ないということで、カバーで覆われていました。
【写真2】
倒された建物がそのままの形で残る女川。
なんにもなくて、ちょっと言葉が出ませんでした。
【写真3】
女川の復興後の姿。
写真では見えにくいと思いますが、太陽光パネルを設置した家が並んでいました。
素敵な計画だと思ったけれど、あまりに今との差が大きくて…。
これからもその計画の進捗を追いかけていこうと思いました。
【写真4】
南三陸のさんさん商店街でウニ丼を食べました。
駐車場には全国各地のナンバープレートの車が並び、ものすごい人出でした。
鉄枠だけが残った防災庁舎にも行きました。
ちょうどお盆の日だったのか、手を合わせ手に来ている地元の方と思われる人たちも沢山いて、
写真は撮っていません。
【写真5】
気仙沼で、突如現れた巨大漁船に驚きました。
そこに家が建っていて、人が暮らしていたことが感じられる生活感ある空間に、唐突に存在する漁船。
その強烈な違和感に、無言になりました。
【写真6】
遠くに見える「奇跡の一本松」。
本当に何もない中にポツンと立っていてビックリ。
陸前高田の復興のシンボルはすでに保存作業が完了し、モニュメントになっていました。
【写真7】
一本松の被災前の様子が張り出されていました。
約7万本のうちの1本が残ったということです。
■感想
・行ってよかったと思いました。今更遅いですが、震災がちゃんと自分ごとになりました。
「見てみたい」という、野次馬みたいな気持ちで行くことに抵抗があったのですが、
それでも、行ったことで感じられたことは沢山ありました。
まだまだ復興の道のりが長いことが五感で理解できました。
車で移動したことで、規模感もはっきりと感じることができました。
報道を見たり、本を読んだりして知る被災地の様子が、「遠く」で起きていることでなく、
自分に関係あることとして受け止められるようになりました。
・なので、行ったことがない人は、今からでも行ってみた方がよいと思います。
私は、日本に住む健康な30代日本人なのに、
震災から2年半経つのに被災地に行ったことがないことに引け目を感じていました。
ボランティアなどどうして行動に移さなかったんだろう…と。
ただ、今回、被災地に行くことにしたことを言うと、
「実は私もまだ行ったことない」という人が結構たくさんいました。
子育てや仕事の都合で被災地に行けていなかった人も多いのだと実感しました。
行って見ること自体は難しいことではないです。
車が運転できて、2日ほどあれば結構まわれます。
・被災地の今後の在り方を考えました。
今、「観光地」と「被災地」のどちらでもないところにありました。
家族や友人のために手を合わせる人がいる中で、ピースをして写真を撮っている観光客もいて、
なんとも居心地の悪い気持ちになりました。
(ピースはどうかと思いましたけど、私もピースをしないだけで観光客の1人です。)
でも、これからは観光客がもっと増えるだろうし、観光が震災を忘れさせない手段になるかもしれない。
奇跡の一本松は、期間限定で夜はライトアップされて、観光地っぽい雰囲気でした。
今「原爆ドーム」があるから広島に観光に行く人がいて、原爆のことが語られ続けているように、
人を継続的に訪れ続けさせる方法を考えるのが大事なのではないかと思いました。
まだ現地に行ったことのない方が1人でも多く現地を訪れてくださればいいなと思い、
今日は児童養護施設の活動ともNPOの活動とも関係ないことを書きました。
この旅行を通じて、日本人の1人として、募金や仕事(ちょっと関わりがあります)、
継続的な旅行で、被災地には関わり続けていこうと思いました。
同時に、私は私で、今やっているこの活動をしっかりやろうと改めて思いました。
時間は有限で、なんでもかんでも手を出すことはできない。
難しいですが、選択と集中が必要です。
私は今関わっているこの課題をちゃんとやろう、と。
そんな風に、自分のことを「じーーーっ」と見つめる時間をもらえたこと、大変ありがたい旅行でした。
【定例ミニイベントお知らせ】
LIP教育プロジェクトでは、2ヶ月に一度、イベント「Chance Maker(チャンスメーカー)アワー」を開催しております。
「Chance Maker アワー」では、LIP教育プロジェクトの児童養護施設向け寄付プログラム「Chance Maker」の仕組みや児童養護施設の現状、私たちの思いをメンバーから直接お話させていただきます。
教育プロジェクトに関心を持ってくださっている方、寄付をご検討くださっている方、「Chance Maker」としてご寄付いただいている方など、ぜひお気軽にご参加ください!!
<開催概要>
日時:10月19日(土)15:20 〜 16:50
(受付開始時間:15:10)
場所:AT-Garage 東京都港区新橋6-18-3 中村ビル
http://ow.ly/jEkMH
http://www.facebook.com/atgaragepjt
※御成門が一番近いですが、新橋や浜松町/大門からもアクセスいいです。
◆定員 : 10名程度
◆参加費 : 無料
◆概要はこちら→http://p.tl/Q-Wk
◆参加お申込フォームはこちら →http://p.tl/3xgC
9月11日で東日本大震災から2年半になりますね。
先月、夏休みの数日(8/14-17)を使って被災地を訪れたので簡単にそのご紹介をしたいと思います。
私は震災の時には東京の職場にいて、その後の様々な混乱は東京・神奈川(自宅)で経験しました。
いくつかのNPOなどの団体を通じて募金はしましたが、実際に被災地を訪れたことはほとんどありませんでした。
唯一、震災から半年近く経ってから、仕事で仙台市若林地区を2度ほど訪れましたが、
そのときは塩害を受けた農地の再生に向けた活動を見学するのが目的で
しっかりと被災地を見て回ったことはありませんでした。
「今年の夏休み、被災地に行ってみたいんだけど」
という夫の提案に私が賛成する形で被災地旅行が決定しました。
■日程は以下のような感じです。
新幹線でお昼すぎに仙台に着き、レンタカーを借りました。
1日目は、松島、石巻、牡鹿半島まで回って1泊。
2日目は、海沿いを北上し、女川、南三陸、気仙沼、陸前高田まで行きました。
途中途中で商店街などによって、お昼や軽食をとったり、お土産を買ったりしました。
3日目は文化遺産に指定された平泉の中尊寺を観光して、高速道路を南下して仙台まで。
仙台在住の友人と合流し、夕飯を食べ、1泊して4日目の朝に新幹線で東京に戻りました。
【写真1】
石巻の日和山公園から見下ろす風景。
公園には当時のことを語っているおじさんがいました。
近くにあった門脇中学校は、被災したその姿がつらすぎる&危ないということで、カバーで覆われていました。
【写真2】
倒された建物がそのままの形で残る女川。
なんにもなくて、ちょっと言葉が出ませんでした。
【写真3】
女川の復興後の姿。
写真では見えにくいと思いますが、太陽光パネルを設置した家が並んでいました。
素敵な計画だと思ったけれど、あまりに今との差が大きくて…。
これからもその計画の進捗を追いかけていこうと思いました。
【写真4】
南三陸のさんさん商店街でウニ丼を食べました。
駐車場には全国各地のナンバープレートの車が並び、ものすごい人出でした。
鉄枠だけが残った防災庁舎にも行きました。
ちょうどお盆の日だったのか、手を合わせ手に来ている地元の方と思われる人たちも沢山いて、
写真は撮っていません。
【写真5】
気仙沼で、突如現れた巨大漁船に驚きました。
そこに家が建っていて、人が暮らしていたことが感じられる生活感ある空間に、唐突に存在する漁船。
その強烈な違和感に、無言になりました。
【写真6】
遠くに見える「奇跡の一本松」。
本当に何もない中にポツンと立っていてビックリ。
陸前高田の復興のシンボルはすでに保存作業が完了し、モニュメントになっていました。
【写真7】
一本松の被災前の様子が張り出されていました。
約7万本のうちの1本が残ったということです。
■感想
・行ってよかったと思いました。今更遅いですが、震災がちゃんと自分ごとになりました。
「見てみたい」という、野次馬みたいな気持ちで行くことに抵抗があったのですが、
それでも、行ったことで感じられたことは沢山ありました。
まだまだ復興の道のりが長いことが五感で理解できました。
車で移動したことで、規模感もはっきりと感じることができました。
報道を見たり、本を読んだりして知る被災地の様子が、「遠く」で起きていることでなく、
自分に関係あることとして受け止められるようになりました。
・なので、行ったことがない人は、今からでも行ってみた方がよいと思います。
私は、日本に住む健康な30代日本人なのに、
震災から2年半経つのに被災地に行ったことがないことに引け目を感じていました。
ボランティアなどどうして行動に移さなかったんだろう…と。
ただ、今回、被災地に行くことにしたことを言うと、
「実は私もまだ行ったことない」という人が結構たくさんいました。
子育てや仕事の都合で被災地に行けていなかった人も多いのだと実感しました。
行って見ること自体は難しいことではないです。
車が運転できて、2日ほどあれば結構まわれます。
・被災地の今後の在り方を考えました。
今、「観光地」と「被災地」のどちらでもないところにありました。
家族や友人のために手を合わせる人がいる中で、ピースをして写真を撮っている観光客もいて、
なんとも居心地の悪い気持ちになりました。
(ピースはどうかと思いましたけど、私もピースをしないだけで観光客の1人です。)
でも、これからは観光客がもっと増えるだろうし、観光が震災を忘れさせない手段になるかもしれない。
奇跡の一本松は、期間限定で夜はライトアップされて、観光地っぽい雰囲気でした。
今「原爆ドーム」があるから広島に観光に行く人がいて、原爆のことが語られ続けているように、
人を継続的に訪れ続けさせる方法を考えるのが大事なのではないかと思いました。
まだ現地に行ったことのない方が1人でも多く現地を訪れてくださればいいなと思い、
今日は児童養護施設の活動ともNPOの活動とも関係ないことを書きました。
この旅行を通じて、日本人の1人として、募金や仕事(ちょっと関わりがあります)、
継続的な旅行で、被災地には関わり続けていこうと思いました。
同時に、私は私で、今やっているこの活動をしっかりやろうと改めて思いました。
時間は有限で、なんでもかんでも手を出すことはできない。
難しいですが、選択と集中が必要です。
私は今関わっているこの課題をちゃんとやろう、と。
そんな風に、自分のことを「じーーーっ」と見つめる時間をもらえたこと、大変ありがたい旅行でした。
【定例ミニイベントお知らせ】
LIP教育プロジェクトでは、2ヶ月に一度、イベント「Chance Maker(チャンスメーカー)アワー」を開催しております。
「Chance Maker アワー」では、LIP教育プロジェクトの児童養護施設向け寄付プログラム「Chance Maker」の仕組みや児童養護施設の現状、私たちの思いをメンバーから直接お話させていただきます。
教育プロジェクトに関心を持ってくださっている方、寄付をご検討くださっている方、「Chance Maker」としてご寄付いただいている方など、ぜひお気軽にご参加ください!!
<開催概要>
日時:10月19日(土)15:20 〜 16:50
(受付開始時間:15:10)
場所:AT-Garage 東京都港区新橋6-18-3 中村ビル
http://ow.ly/jEkMH
http://www.facebook.com/atgaragepjt
※御成門が一番近いですが、新橋や浜松町/大門からもアクセスいいです。
◆定員 : 10名程度
◆参加費 : 無料
◆概要はこちら→http://p.tl/Q-Wk
◆参加お申込フォームはこちら →http://p.tl/3xgC
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