2013年8月24日土曜日

今回からメンバーへのインタビュー企画を開始いたします。
メンバーがどんな想いで活動を始めたか、仕事と活動を両立するためにしている工夫など、
ご紹介していきます。

初回はChance Makerの広報でもリーダーを務める上堀宇花さんです。
普段からメンバーの中心にいる彼女の活動に対する想いや、
結婚している中で活動を長く続けるコツなどを是非ご覧ください。




-私がLIPに入会したきっかけ-
「この団体なら自分の意志で色んなことができると思った」


LIPに入会したのは2011年5月頃なので、もう2年ちょっと経ちます。
すっかり古株ですね(笑)
まずLIPを知ったきっかけは、代表の慎さんを彼のブログで知ったことが最初。
同世代にもすごい人がいるんだなと素直に思いました。
2010年末ごろからLIPのChance Makerに寄付していたんだけど、
2011年に震災があって、寄付するだけでなく自分も何か動きたいという
気持ちになったのがきっかけです。

あと、ずっとPR系の仕事をしていたので、
それを何か別に活かしたいと思っていたのもその時期。
ただ、いざ団体を探し始めると、社会人できちんとコミットできるNPOが
ほとんどなかったんですよね。
空いている時間にバザーのお手伝いとか封書の切手を貼るとか、
そういう活動の形は自分の想いとは違いました。

そんなときLIPのミーティングを見学して、この団体なら自分の意思で色んなことができると思った。
見学したときの雰囲気がホントに良かったです。
いい意味で正義を振りかざしてなくて、いかに組織を効率良く回すのか、
いかに寄付されたお金を効率よく使うのか、というビジネスマインド重視がすごく気に入りました。

-入会前後の印象の違い-「トップが全て決めてしまうとメンバーのモチベーションが持たないと思う」


入会前に思っていた以上に手探りで活動をやっている印象が強かったです。
最初の頃は全員野球だったよね・・・。
キャリアセッション(児童養護施設の子どもたちとの交流)も何をやろうか試行錯誤していて、
リーダーが誰かもよく分からない状態。
今はチームもできて、やることも役割分担もかなり整理されて、改善されたと思います。

あと慎さんが意外とガツガツしていないのが印象的だった。
もっとトップダウンで仕切っているのかと思っていたけど、
見学した最初のミーティングのときもほとんど黙っていて、大事なときだけ少し話すだけ。
けど、逆にそういうところもいいなと思いました。
トップが強い思いを持つのは良いけど、
トップが全て決めてしまうとメンバーのモチベーションが持たないと思うので。

-印象的なメンバーたち-「NPOは個性を出しやすい、メールで見えてくる人となりが面白い」


LIPの活動を通じて、本業では出会わないタイプの人と出会えて面白いです。
例えば、メンバーの1人に大学院で哲学やっている子がいるけど、
同僚には絶対いないタイプ。
その子は休日なのにいつもスーツ着ていて今では見慣れたけど、最初は驚きだった(笑)
みんなそれぞれ個性があって面白いです。

自分の得意なことややりたいことを前面に出して活動するNPOは、
会社よりも個性を出しやすいのかもしれないですね。

あとプロジェクト内のやり取りはメーリングリストでやることが多いけど、
メールの書き方一つでその人の”人となり”が見えてくる。
いつも面白いなと思って読んでます。

メールに頼りすぎるのはコミュニケーションが希薄になるとか
効率を下げるとかいう議論を聞くこともあるけど、
むしろLIPみたいに全員CC※でメールするのは情報共有の視点でも、
アウトプットの質を高める視点でも効率的だと感じます。
メールで意思疎通ができないとかフィードバックができないというのは、
その人のメールのスキルが低いだけだと思います。

そのぐらいメールで人柄や面白さが伝わるよね。
「この人思ったままメール書いているな」という人もいれば、
「色んなことに気を遣いながら書いているな」という人もいる。
私もまだまだなんで、上手だなと思う人のメールを読んで研究してます。
(※LIPでは、個別メールが禁止されていて、全てのメールは全員返信で送ることをルールとしている。)

それと、スキル面ではエクセルを使いこなせる人はすごいなと思う。
金融が本業の人はできる人多いですよね。
それまで私の周りにはそういう人がいなかったので、
「エクセルって、こうやって使うと仕事が早くできるんだ」と初めて感じました。

-代表慎さんの印象-
「めちゃくちゃストイックなんだけど、抜けているところもある。不思議な人。」


出会った時から印象は全然変わらない。
めちゃくちゃストイックなんだけど、抜けているところもある。
この前Facebookに自分は”ちゃらんぽらんな”人間なんだって書いたりしてて、
最近は世間との印象の違いに悩んでいるのかなぁ(笑)

時間の使い方とかどうしているんですかね?
あの生活でどれだけ寝ているのか、いつも不思議でしょうがないです。
本人は、「寝てますよ」って言っているんだけど・・・。

ぶれない、ものすごく強い想いがあるのに、それを周りに押し付けるようなところがない。
ストイックなのに抜けている。
ああいうリーダー像は珍しいと思います。
慎さんは人見知りだというけれど、毎日色んな人と会ってるし。
ホントによくわからない人だよね(笑)

-私の時間の使い方-
「一般的な家族の団欒時間にMTGを組まないことが重要」


私は結婚してもう5年くらいになります。
LIPも、今では既婚者やパパメンバーも増えたよね。よく、仕事と家庭とNPOと掛け持ちしてるね、とか言われます。

うちの夫は、好きなことややりたいことをすればいいよという感じ。
配偶者やパートナーには団体の話を時々しておくと理解が得られやすいと思います。
私は愛児園の状況とか、ChanceMakerの集まり具合とか、メンバーのこととか、よく話しています。

メールのチェックは平日だと行き帰りの電車の中(30分×2)と決めてます。
家に帰るとメール見る時間ないので。
メール見る時間を随時にすると歯止めが効かなくなので、
毎日「ここ!」って決めるといい感じにルーティンで回るようになりました。

メール以外だと、ポイントは夫が寝ている朝の時間帯に土日のSkype-MTGは終わらせること(笑)
夜のSkype-MTGはメンバーに言って勘弁してもらうこともあります。
家族の団欒時間にMTGを組まないことが重要かなと。
あと土曜の定例ミーティングでは、家からのSkype参加も組み合わせて、
最近は上手に調整するようになりました。

ただSkypeで入ることが続くと、たまにはみんなの顔を見たくなりますね。

-活動を続けるモチベーション-
「目の前の子どもたちを幸せにできなければ、
全国にこの活動を広げるなんてできない」


活動を始めた当初は、自分のスキルを使って社会貢献したいという気持ちが強かったです。
今も勿論その気持ちはあるけど、それよりも毎月の交流会で会う子どもたちの存在が、
活動を続ける大きなモチベーションになってます。
知ってしまった現実にもう目を逸らすことはできない、というか、
目の前の子どもたちを幸せにできなければ、全国にこの活動を広げるなんて
できないという気持ち。

漠然としていた「社会貢献」が、「この子たちのために」
という具体的なものに変わった気がしてます。
直接交流のある数名の子どもたちの後ろに、3万にも登る施設の子どもの存在を感じるので、
もっとLIPの活動を大きくしたいなーと思いますね。

-今後の目標-
「小さくてもいいからPDCA回すのが大事」


今年中に、目標のChance Maker500人を達成したい!

あとは、元々BlogやTwitter、Facebookなどバラバラと始めた施策が、
ようやく体系的に進められるようになってきたので、
今後は活用方法の成功パターンを確立していきたいです。

それには、小さくてもいいからPDCA回すのが大事だと思う。
仮説もって、どれが成功だったかきちんと確認していきたいです。

あと、秋に愛児園の施設の建て替えがあるので、式典などは盛大に行いたい!

-新しいメンバー募集-
「このメンバーと一緒にやりたいなと思える魅力的なメンバーがいるかどうか」


コーディングできる人とライターさんでジョインしてくれる人がいるといいな。。
Webは日々の作業も多いし、もっと改善していきたいんだけど、コーディングがちゃんとできる人が少ないので今はとても大変なんです。

あと、ブログやニュースレターなど文章を書くタスクも多い。
素人でも文章がうまい人はいると思うけど、やっぱりプロのライターさんは違うなと思います。
私もその人たちから色々勉強したい。
それと、ソーシャルメディアに強い人もメンバーにいたら心強いと思います。

今もしLIPの活動に興味がある人がいたら、一回LIPのミーティングに来てみてもらいたいです。
社会人の貴重な時間を使う活動なので、一緒にやりたいと思える
魅力的なメンバーがいるかどうか、という判断はとても大事な気がします。

あと少なくとも平日にメール見る時間が取れそうか、ということも確認ポイントですかね。
それが大丈夫だったら仮入会制度もあるので、一度試してもらえるといいなと思います。

-最後に「好きな言葉」-


たとえば、「小さいことは気にしない!」かな。
ばかっぽいですね、これ(笑)

でも、大きい方向さえ間違ってなければ、
LIPみたいに試行錯誤を続けながら成果を出していけると思うので。


―インタビュー以上―


インタビュー如何でしたでしょうか。
私が印象的だったのは、「NPOは個性を出しやすい」という話で、
あまり普段意識していなかったですが、確かにNPOの活動の方が良い方にも悪い方にも
「素の自分」が出ているような気がしました。
話の途中にもありましたが、一緒に活動したいと思える魅力的なメンバーがいるかどうかも
自分の個性を出す重要な要素でしょうね。

今後メンバーのインタビュー記事は2ヶ月に1回ぐらいのペースで行う予定ですので、
また次回宜しくお願い致します。



【定例ミニイベントお知らせ】

LIP教育プロジェクトでは、2ヶ月に一度、イベント「Chance Maker(チャンスメーカー)アワー」を開催しております。
「Chance Maker アワー」では、LIP教育プロジェクトの児童養護施設向け寄付プログラム「Chance Maker」の仕組みや児童養護施設の現状、私たちの思いをメンバーから直接お話させていただきます。

教育プロジェクトに関心を持ってくださっている方、寄付をご検討くださっている方、「Chance Maker」としてご寄付いただいている方など、ぜひお気軽にご参加ください!!

<開催概要>
日時:10月19日(土)15:20 〜 16:50
(受付開始時間:15:10)
場所:AT-Garage 東京都港区新橋6-18-3 中村ビル
   http://ow.ly/jEkMH
   http://www.facebook.com/atgaragepjt
   ※御成門が一番近いですが、新橋や浜松町/大門からもアクセスいいです。
◆定員 : 10名程度
◆参加費 : 無料
◆概要はこちら→http://p.tl/Q-Wk
◆参加お申込フォームはこちら →http://p.tl/3xgC

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