2013年7月29日月曜日


Living in Peaceの上堀です。
皆さんの学生時代の先生で印象に残っている人はどんな人ですか?

先日、私たちの企画で、代表の慎がTeach For Japan代表の松田さんと対談を
させていただき、2人が教育について語ったのですが、その中で、

「教育の現場で教えていることはWhatとWhyに分けられて、Whatはe-learningなど
 コンピュータにどんどん代替されていく可能性がある、でもWhyは人にしかできない。」

という話がありました。


それを聞いていて、自分の中学・高校時代のある1人の先生のことを思い出していました。

その先生は、公民(政治経済)の先生で、40代くらいの女性でした。
もう名前も憶えていないのですが(汗)、その先生が授業中に話してくれた授業の中身とは
関係ない話がとても印象に残っていて、今の自分の考えに大きな影響を与えてくれています。

経済的に自立した女性像とキャリア


===

女子も将来ちゃんと働いて稼ぎなさい
そのためにしっかり学びなさい
将来(結婚したとして)妻に稼ぎがあれば、夫が何かにチャレンジしたいときに快く応援できる
妻が経済的に自立していなければ、夫は好きなことができない
「いいわよ、あなた好きなことしなさいよ」って言える方がいいでしょ?
そういう女の人の方がかっこいいじゃない?

===

こんなようなことを熱く言われました。

前後の文脈はあまり覚えていないけれど、
たしか、雇用に関する法律か何かについて教えているときに、女性はまだまだ社会では生きにくく、
出産や妊娠を理由にした不当な解雇やセクハラなどあるかもしれないけど、
そういうときに法律を盾に戦え、諦めずに働き続けなさい、と、そんなような話だったと思います。

今でこそ働く女性も多く、経済的に自立している女性も多いですが、
自分の母が専業主婦だったこともあり、当時の私にはその「夫に好きなことしなさいと言える」
経済的に自立した女性像というものが新鮮で強烈だったのだと思います。

学校時代の先生が教えてくれた“Why”


私は大学で法律学を学ぶことはなかったし、先生が教えてくれた「What(授業の中身)」については
覚えていないのですが、その先生がご自身の経験や考えから発してくれたメッセージ(学ぶ意味、
生き方や価値観)はとても印象に残っていて、その後の私の人生の様々な選択の際にふっと思い出される
のでした。すごく良い出会いだったなぁと思っています。その先生は非常勤で授業のときしか会うことが
なかったので、あまり話ができなかった。もっと深い話をしておけばよかったな。
今どうされているんだろう。懐かしい。

ちなみに、その先生には全く違う思い出があります。私は唇が渇くとなんだか落ち着かなくて
リップクリームが手放せない人で、20分に1回程度リップを塗るんです。授業中にリップを塗って
いたら、その先生に「授業中に化粧をするのをやめなさい」と怒られました。生意気だった私は、
「リップは化粧じゃありません」と言い張って先生と対立し、するとクラスの女子が「先生、リップは
化粧じゃありませんよ!」と援護射撃してくれて、先生がついに折れる、という事件(?)が
ありました。全くどうでもいい話ですが、今でもリップを塗るときにふと思い出して笑ってしまいます。

皆さんの人生における選択や生きる上での価値観に影響を与えてくれた学生時代の先生の言葉には
どんなものがありますか?


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LIP代表 慎泰俊が、会いたい人と語りたいテーマで語る対談ブログが新しくオープンしました。
初回のゲストは、Teach For Japan代表の松田悠介さん。お写真やメディアを通じて観ていた松田さんは
小柄で柔らかい人をイメージしていましたが、実際にみる松田さんは体が大きく、柔らかい中に
松岡修三さんなみの熱さを持った方でした。その大きな体とまっすぐな熱さを作ってくれたのが、
松田さんの生き方に影響を与えてくれた先生だったそうです。
http://www.living-in-peace.org/chancemaker/interview/no1/1st_1.html

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