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目 次
(1)寄付の状況 (2)活動報告 (3)今月の記事紹介 (4)ロンドンだより (5)LIPメンバーからのメッセージ (6)LIPからのお願い (7)LIPメンバー募集のお知らせ
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(1) 寄付の状況
基本情報(括弧内は3月分)
寄付者数 272名(262名 ) 寄付金総額 3,459,000円(2,987,000 円 ) 4月分の寄付金 472,000円(463,000円 ) ※2012年4月30日現在。
(2) 活動報告 ~4月度交流会~
4月22日の今年第4回目の交流会では、島根県立美術館等などで作品を展示しつつつ、PARCOで自作のアクセサリーの販売等も行っている芸術家の池平撤兵さんを招き、池平さんのお話を聞く時間と共に、池平さん制作の壁画鑑賞並びにアクセサリー作りを行いました。
渋谷のギャラリーにて壁画を鑑賞した後は、腹ごしらえ!ということで、本来、お昼はオープンしていない渋谷のレストラン「ハストバラ」をオーナーのご好意で空けて頂き、ご飯をごちそうになりました。メニューは炊き込みご飯カレー! 具材も大根などが入ったとてもユニークなランチに子ども達も大人も大興奮でした。 お腹がいっぱいになった後は、アクセサリー作りを二時間行いました! とても細かい作業でしたが、子ども達は全く集中力を切らす事無く、とても楽しそうにアクセサリーを作っていました。 完成した作品は、池平さんに持ち帰って漆をぬってもらった結果、こんな立派なものに仕上がりました。 完成した作品、池平さんからのお手紙と一緒に、子ども達に届けられました。 子ども達は、とても喜んでくれたとのことです。 絵やファッションに興味のある子ども達も多いのですが、今回の交流会が、何か将来の仕事を具体的にイメージするための一つのきっかけになったらよいなと思います。 最後に、本企画は、アーツアライブという、アートの力で医療と福祉の現場を変えていくことを活動方針に据えている社団法人と、アーツアライブをご紹介してくださったチャンスメーカーの宮寺修也さんのご協力で実現することが出来ました。この場を借りて御礼申し上げます。 本セッションの内容は、アーツアライブのブログでも紹介されておりますので、お時間の有る方は、是非、ご覧下さい。 http://artsalive.exblog.jp/15798069/
(3) 今月の記事紹介
The economist 2012年5月5日号より ドイツの家庭政策 Pay to stay at home 今回はThe Economist誌から、ドイツの子育て支援政策についての記事を紹介する。 記事によれば、ドイツでは「母は家に」なる保守的考えが未だ根強い。メルケル政権は、女性が働きながら子育てを続けられる環境づくりを進める一方、子どもを預けず家で育てる「働かない母親」に対して手当を交付する政策を推進しているという。 この政策をして「道路を作っておきながら、運転しない者にお金を払うようなもの」との批判が紹介されている。 さて、記事はドイツについてのものだが、翻って日本を見てみようと思う。 最近では、与党民主党の看板政策(だった)子ども手当の頓挫が記憶に新しい。ドイツにしろ日本にしろ、金銭を直接交付する政策は「バラマキ」などと言われつつもよく見かけるものである。だが、利害関係者の動機をコントロールする策を上手くセットにしたものはあまり見かけない。 さらに言えば、これから利害関係者になる可能性のある者への働きかけを含んだ政策はほとんど見ない気がする。 例えば、子ども手当政策は既に子どもがいる世帯に一定額のお金を渡しただけで終わってしまった。まだ子どもを持っていないカップルが子作りへのインセンティブを持てなければ意味がなかったはずなのだが。 政府であれNPOであれ、お金を集めて渡せば事足りる事業などないのだと思う。 重要なのは事実に寄り添うこと、対象のインセンティブを考えて行動を促すこと、そして、これから来る者への眼差しを持ち続けることである。自戒も込めて。
(4) ロンドンだより
過去2回の記事で、イギリスにおける里親制度についてご紹介してきましたが、
今回は里親による養育のプロセスにおいて最も難しい部分の一つである、養育の終結について書いてみたいと思います。 児童保護を専門とする英国のチャリティであるNSPCCによると、イングランドでは、2011年3月末時点で約9万人の子どもが社会的養護を受けており、その1年の間に約1万人の子どもたちが親元に戻りました。 しかし、こうした子どもたちには必ずしも親元で安住できる環境が約束されているわけではなく、約半数が再び社会養護の枠組みに戻ってくると言われています。 このように里親家庭から親元への復帰がうまくいかなくなる理由としては、虐待やアルコール・ドラッグへの依存など親の抱える問題が継続していること、子どもの意思が十分にくみ取られていないことなどが挙げられます。 そして、こうした問題を解決するためには、以下のような点が重要であると考えられています。 ・親元への復帰を決定するに際して、子どもが直面し得るリスクを明確な事実に基づいてに査定すること ・復帰に際して、子ども、実親、里親、ソーシャルワーカーとの間で密接なコミュニケーションを行うこと ・親と子ども双方に対する心理的サポートを提供すること 日本の児童養護施設においても、子どもたちの退所は職員の方々が非常に気を使われて対応される部分であり、チャンスメーカーの皆さまにご支援頂いている愛児園においても、親子訓練施設の運営という取り組みがなされています。日本と英国で社会養護の形は違えど、子どもへの適切な養育環境の提供からその後の生活へのスムーズな移行、という包括的なサポートが必要という点では変わりがないようです。
(5) LIPメンバーからのメッセージ
第17回 こんにちは、LIPに入会して2ヶ月のNです。 海外で育った私は日本には貧困なんてないと思っていました。 しかし、大学入学に伴い日本で生活していく中で豊かに見える日本にも貧困問題があることを知りました。その中でも特に子どもの貧困問題は根深いと感じました。子供は自分が育つ環境を自分で選ぶことができません。全ての人に与えられるはずの機会が本人の手の届かないところで奪われてしまうことほど悲しいことはないと思います。そのような思いがあり、手に取った代表 慎の著書「働きながら、社会を変える。」をきっかけに活動を始めました。 また本業では知り合うことのなかった方々とともに同じ目標に向かい活動をしていくことは大変刺激的であり、とても楽しいものです。これからもメンバーの方々、チャンスメーカーの方々と共に活動を続けて行きたいと思っています。
(7) LIPからのお願い
先月チャンスメーカーの皆様にお知らせ致しましたキャリアセッションへのご協力ですが、ニュースレター配信後多数の方々からご返信を頂きました。
心より御礼申し上げます。頂いた協力案については愛児園の先生方と協力し子どもたちのために実現していく予定でおります。 引き続きご協力頂ける方は livinginpeace.edu@gmail.com までお知らせ頂けると幸いです。 以下、ご協力の内容になります。 Living in Peaceでは、子どもたちの養育環境改善のための寄付プログラム「Chance Maker」のほか、毎月つくば愛児園の子どもたちとキャリアセッションを行っています。 退所後に施設を出る必要がある子どもたちの多くは、高校時代から卒業後の生活のためアルバイトに追われており、将来のことをゆっくり考える機会が限られてしまっています。そうした中、Living in Peaceは将来のことを考えるきっかけ作りとして、様々な職業と触れる機会作りや、子どもたちの希望に合わせた職業体験を行っています。 今年度、子どもたちからの希望を受け、Chance Makerの皆さまにもご協力を頂けないかと、お願いのご連絡を差し上げました。皆さまご自身、また、知人・友人で下記の職業の方がいらっしゃいましたら、ぜひご一報頂けますでしょうか。美容関係の職業(ネイルアーティスト、美容師、メイクアップアーティスト等)飲食関係の職業(パティシエ、料理人等)動物に関わる職業(ドッグトレーナー等) ご一報頂けましたら、具体的にどのようなご協力を頂けるか個別のご相談し、実際に子どもたちが職場見学やお話を伺うなどの機会を頂ければと思います。 子どもたちにとって、実際に現場を見ることは、自分の夢をしっかりと持ち続けるために本当に大切なことです。皆さんにご協力頂けますと幸いです。 livinginpeace.edu@gmail.com
(7) LIPメンバー募集のお知らせ
LIP教育プロジェクトチームは、一緒に活動してくれる仲間を募集しています。見学も随時受け付けておりますので、ご興味のある方は、下記フォームから是非お気軽にご連絡ください。http://goo.gl/de2nr
※LIPでは、Twitter、Facebookでも、イベント情報や活動の様子をお伝えしています。
Twitter: @lip_edu
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2012年5月14日月曜日
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