平素よりLiving in
Peaceをご支援いただき、誠にありがとうございます。
ニュースレター第24号をお届けいたします。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
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目 次
(1)寄付の状況
(2)活動報告
(3)イベント報告
(4)今月の一冊
(5)ロンドンだより
(6)LIPメンバーからのメッセージ
(7)LIPからのお知らせ
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(1)寄付の状況
基本情報(括弧内は10月分)
寄付者数 343名(331名 )
寄付金総額 7,186,000円(6,610,000円 )
11月分の寄付金 576,000円(555,000円 )
※ 2012年11月末現在。
(2)活動報告 ~つくば愛児園11月交流会~
11月の交流会の講師は、フィールドエディター/ジャーナリストの佐藤慧さん。幸いにも晴天に恵まれるなか、葛西臨海公園を会場にしてカメラを使ったセッションを実施しました。
当日は、佐藤さんから提供頂いたテーマに沿った写真を撮るために、子ども達とLIPメンバーが一緒になって、公園内を歩き回りました。
テーマの中には、「赤い物」や「四角い物」などの比較的、公園内でも見つけやすいものから、「優しく包み込むようなふにゃふにゃ」、「感動のあまり泣きそうになる物語を感じる1枚」などの難しいものもあり、悪戦苦闘しながら大人も一緒になって、公園内を駆け回りました。
撮影終了後、公園内の中央に位置するクリスタルビューに集合して、佐藤さんから撮影した写真についての講評を頂き、今回のセッションは無事に終了しました。セッション終了後、帰りの電車の中で、高校に入学したら写真部に入りたいと話してくれる子どもがいました。
今回のセッションがきっかけとなって、将来進むべき、自分の道を見つけて進んでいってくれたらなと思いました。(M)
(3)イベント報告~ モンゴル×日本 社会的養護を考えるイベント モンゴルの奇跡の孤児院に学ぶ教育~
チャンスメーカーの皆様、はじめまして。Living in Peaceの田島と申します。
今回は、11月10日に行われたNGOユイマールとの共催イベント「モンゴル×日本 社会的養護を考えるイベント
モンゴルの奇跡の孤児院に学ぶ教育」について報告させて頂きます。
このイベントでは、モンゴルの孤児院支援を行うNGOユイマールと、日本の児童養護施設支援を行うLiving in Peaceが、様々なゲストと共に子どもの教育を考える内容となっていました。
このイベント、自分には特別な思い入れがありました。というのも、今では国際開発に関心があり、Living in Peaceマイクロファイナンスプロジェクトに参画していますが、その原体験のなったのが、モンゴルの子ども達だったからです。
大学1年の冬、スタディツアーで訪問したモンゴルの孤児院「太陽の子ども達」。「かわいそう」という上から目線の自分の思い込みが恥ずかしくなるくらい、子ども達は明るくまたモンゴルの伝統芸能の習得にひたむきでした。
今回のイベントでは、子ども達によるミニコンサートもありました。子ども達の歌声に会場は本当に暖かい雰囲気に包まれ、少しウルッときた方もいらっしゃいました(自分のその一人です笑)。
土曜の夜という時間でしたが、沢山の方々に参加頂きました。参加者の方々に子どもの教育について、何かしらの示唆があれば幸いです。
(田島)
(4)今月の一冊 『施設で育った子どもたちの居場所「日向ぼっこ」と社会的養護』

皆さんは、NPO法人社会的養護の当事者参加推進団体「日向ぼっこ」という団体をご存知でしょうか?児童養護施設の子どもたちの支援に関わる団体をお調べになったことがある方なら、どこかで聞いたことがある名前かもしれません。
児童養護施設の卒園生たちが、同じように施設を巣立った子どもたちのために、日向ぼっこをしているときのように、心にぬくもりを感じられるような場所を作りたいという想いから始めた団体です。
私が初めて「日向ぼっこ」の代表 渡井さゆりさんにお会いしたのは、社会的養護に関するとある勉強会です。たくさんの政治家の前で、自分が当事者であることと、施設の現状及び提言をはっきりと発言されていました。自分の痛みや弱さを人前で話すことはとても勇気のいることですが、そのときの渡井さんからは芯の強さをひしひしと感じました。
二度目にお会いしたのは、「日向ぼっこ」がある湯島のサロンです。そのときの渡井さんは、優しくあたたかく、みんなの“お母さん”でした。
LIPの活動を続けていると、どうしても見えてくるのが、施設を出た後の問題です。環境の良い施設で過ごしても、その後の生活の保証は難しいのが現実です。私たちも何度もその壁にぶつかり、そのたびに悩まされます。そんなときに思うのが、この「日向ぼっこ」の活動です。一体どういう団体なのか、もっとよく知りたいと思い手にしたのが、本書です。
当事者の方の気持ちは、完全には理解できないでしょう。けれど、知ろうと思うことから、始まるのだと思います。
本書では、団体立ち上げから、社会的養護とは何か、ということにもわかりやすく触れています。また、LIPとして、できることできないことを考えさせられる一冊でもあります。とても読みやすい文体ですので、興味がある方は是非一読してみてはいかがでしょうか。
(肥田)
(5)ロンドンだより
今回は自立に向けた準備についてです。
社会的養護の元で育つ子どもたちが自立を迎えるにあたっては、予め入念な準備が行われる必要があります。
イギリスにおける現行の法律によると、各地方自治体は、社会的養護の元にある子どもたちの16才の誕生日から3ヶ月以内に、現状持っているスキルやニーズ、将来的な目標に関するアセスメントを行うと共に、自立に向けた計画を策定することが義務付けられています。
アセスメントを行う内容としては、身体的および精神的成長の度合、教育や就業に関する希望、経済状況、居住に関するニーズ、現在の里親や実親、友人などによるサポートの状況などが挙げられます。
そして、その内容を元に、自立に向けた今後の計画を文書化していきます。この過程には子ども本人が積極的に関わることが望まれますし、里親によるサポートも重要な意味を持ちます。この計画書は、その後も少なくとも6ヶ月ごとに見直しが行われ、18才での自立に向けた準備が行われます。
参考文献: "A
Practical Guide to Fostering Law: Fostering Regulations, Child Care Law
and the Youth Justice System"
(関口)
(6)LIPのメンバーからのメッセージ
チャンスメーカーの皆様、こんにちは。
Living in Peace教育プロジェクトのEと申します。活動見学を開始してから4カ月、実際にタスクを担うようになってからは2カ月程が経ちました。毎週素敵なメンバーに刺激を受けながら、楽しく活動をしております。
今回は、私がどのような思いでLIPの活動に参加しているか、少しお話させていただければと思います。
私は社会人6年目です。仕事を通じて広く世の中に貢献したいという信念の下、現在の業界に入り、入社数年後に幸いながらやりたかった仕事に就く機会を得ることができ、日々業務に励んでおりました。
ですが、いくつかの理由で物足りなさも感じていました。
一つは、直接的に誰かの人生を向上させる力になりたいという気持ちがあったこと、そしてもう一つは、どんなに仕事を頑張っても、そもそも経済活動の外側にいる人達には、何のプラスの影響も及ぼせないと気付いたことです。
日本にも貧困や差別など様々な問題がありますが、私の場合は、たまたま養護施設の子ども達と出会う機会があり、親の愛情に飢えた幼い子ども達が、それぞれ傷を抱えながらも、互いに助け合い優しさを分け合いながら、一生懸命に生活している姿に感銘を受け、彼等の為に何か出来ることを始めようと思うに至りました。
まだLIPの活動に参加して間もないですが、子ども達に希望と愛に溢れた人生を送ってもらいたいと思いながら、日々活動しております。
そして、私達が活動を続けて行けるのも、Chance Makerの皆様の温かいご支援のお蔭です。心より感謝いたします。今後ともLiving in Peaceをどうぞよろしくお願いいたします。
(E)
(7)LIPからのお知らせ
LIP教育プロジェクトチームは、一緒に活動してくれる仲間を募集しています。見学も随時受け付けておりますので、ご興味のある方は、下記フォームから是非お気軽にご連絡ください。http://goo.gl/de2nr
※LIPでは、Twitter、Facebookでも、イベント情報や活動の様子をお伝えしています。
Twitter: @lip_edu
Facebook: Chance Maker
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